炊き上がりの一瞬を逃さないよう感覚を研ぎ澄ます | 「あんなにカニ天ぷら食べたの初めて」と多く声をいただくまでにカニ天ぷらだけで揚げ続けて10年の宿 京都 京丹後 久美浜 民宿かず子

「あんなにカニ天ぷら食べたの初めて」と多く声をいただくまでにカニ天ぷらだけで揚げ続けて10年の宿 京都 京丹後 久美浜 民宿かず子

民宿かず子の主人 
村岡信之
アウトドア店員
カーディラー営業を経て
自営業である民宿の2代目店主となる

家族旅行で幸運にも
当館と同じ悩みを共有でき
当館の改善点がいろいろ
見つかってしまった

「民宿和心の小宿かず子」
 飯炊き人村岡信之です

飯の食べ頃っていつでしょうか
炊飯器のブザーが鳴った時でしょう

当館の炊飯にはブザーがありません
昨日お話しした羽釜で炊いているから
かまめしどんの頭でね

従って時間で決めているんです

釜を据え超強火で一気に沸騰させます
沸騰の湯気が出てきたら
炊く量にもよりますが
弱火にし約10分少々

釜と蓋の間から出る
湯気を嗅ぎ
糠の匂い 飯の匂い
ある時は焦げの匂いから
なんとなーく感じるもので
火を止め蒸しにかかります

僕個人では火を止める
この時の飯が一番上手く感じます

茶碗によそって
飯を箸で持った時
ホロホロっと箸から
こぼれ落ちるのです

まだ一粒一粒の粘りを出す前の
くっついていないときです

この一瞬が私にとっての
飯の食べ頃なんです
自分だけの至福のときを
楽しんでおり

その後数分蒸すと
よく見る
シャモジですくうと
ひとかたまりで
持ち上がってしまう
飯になってしまいます


この僅かな時間の
飯をお客様に食べて
頂きたいのですが

朝はゆっくりして
もらいたいし
数組のお客様が
いらっしゃると
なかなか
難しいですね

今の私の悩みの種です

何か良い考えが浮かんだ時には
またご報告いたします

今日も最後までお読み頂き
ありがとうございました