試合になると「上手くやろう」とする子がいます。
良い心がけの様に聞こえますが
この心掛けはニュアンスが異なるだけで
伴う行動はかなり変わってきます。
「自分の実力を上手く発揮すること」が
目的であるなら全く問題はありません。
しっかりと集中して頑張るだけです。
問題は勝利のためにと実力以上に
「出来ない事までやろうとする事」です。
試合ではよく「チャレンジをしろ!」と言われますが
これは「出来ない事でも頑張ってやれ」という意味ではありません。
実力はその姿のまま発現します。
アニメの様に秘められた力が
突如覚醒する事なんて事は絶対にありません。
試合は本気と本気のぶつかり合いです。
基本は実力が上回る方が勝利を掴みます。
その様な場で意識しないと出来ない様な
身に付いていないプレーを使っても
自分のストロングポイントを駆使して
1点を奪い取りに来る相手には通用しません。
このことを理解していないと
未完成なプレーを頭で考えながら実行するようになり
それは試合への集中力を乏しくします。
出来ない事をチャレンジして良いのは
日々の練習の時だけです。
実力とは「実際に身に備わっている力」です。
私たち大人はこの事を理解して
子供のサポートをする必要があると思います。