皆さんは、RPGをプレイした事がありますか?
世界征服を企む魔王を、正義の勇者が退治するという王道のストーリー。
最初は弱かった勇者が数々の戦いを通して強くなっていく。
そして、ラストシーン。
強くなった勇者は遂に魔王(ラスボス)を倒してハッピーエンド。
いつの時も、人生のラスボスってかあちゃんですよね。
どうも。
のぶです。
現在無職。30代。
今も職探しに奔走しています。
このブログは、前回の続きです。
ちなみに、かあちゃんのことが怖すぎて記憶があいまいなので、今回は文章量少なめです。
前回、社宅を出る算段が整ったアラサー無職。
ひと時も息をつけません。
「ぐふっ!かあちゃんに言ってないやん!」
そうです。かあちゃんにクビになった件を報告していなかったのです。
一瞬「バレんように隠しとこかな」という考えが頭をよぎる私。
しかし、掃除をするという名目で私の部屋に侵入した際厳重に隠していた秘蔵本を探しだす程カンの良いかあちゃんの事。隠し通せるわけがありません。
仕方なく、震える手でスマートフォンを取り上げました。
こんなにスマートフォンをソフトタッチしたのは生まれて初めての経験かもしれません。
「どうしたら良いんやろ。分からん。怖い、嫌。」
幼い子どものように震えるおっさん。
傍目から見ると、明らかに不審者です。
ここが自室で良かった。
「えーっと、拝啓、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」
いや、違うやん。絶対違うやん。
今から連絡するのはかあちゃんや。取引先の重役違うんや。
言葉のチョイスは重要や。そして、話の流れも重要や。
この報告次第で、明日この社宅にかあちゃんが乗り込んでくるかもしれん。それだけは避けねばならぬ。
「お久しぶりです。お元気ですか。私は元気です。」
90年代トレンディドラマか!
ふざけていたら母ちゃんに殺される確率が上がります。
煮詰まった私は、できるだけシンプルに報告することにしました。
LINEを開き、一言。「仕事クビになりました。」かあちゃんに話して怒られそうな情報を添える事は止めにしておきます。
一仕事終えた私はそっとベッドに横になりました。
当然、スマートフォンの電源を切るのは忘れていません。
その後の事は話さなくてもお分かりになるのではないでしょうか。
鬼電からの鬼電。罵詈雑言、魑魅魍魎、地獄絵図。
アラサー無職の涙目は誰も見たくないでしょう。
こうして、また一つ強くなったアラサー無職の勇者。
しかし、どんなに強くなっても、かあちゃんにはかないっこありません。
人生というRPGはまだまだ続いていきます。
ザオリク唱えられない世界だからこそ、どんなに辛くても死ぬわきゃいけません。
これからが人生本番です。
次回
「逃避行」
お楽しみに!
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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