菖蒲田浜に『カツオノエボシ』が複数打ち上げられているそうです。
サーファーの方より注意喚起のご連絡をいただきました。
青くて綺麗なクラゲにも見えますが
毒があり大変危険です。
小さいお子様や犬のお散歩の際は
ご注意ください⚠️
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くらしを豊にするメディア
くらひとbyTEPCOから引用↓
ビニール袋と見間違える?カツオノエボシに注意!
カツオノエボシは、見た目がビニール袋に似ており、青みがかった透明な色彩を持つ特殊な生物です。体長3~10cm程度の大きさで、数mにも及ぶ長い触手を持っています。
カツオノエボシに注意
主に海の浅瀬に生息していますが、海岸に打ち上がることも少なくありません。
カツオノエボシは、その独特な見た目と生態で、海岸で見つけたときには興味を惹かれてしまうかもしれません。
ただ、後述するように、長い触手には強い毒があり、注意すべき危険な生物です。
カツオノエボシの危険ポイント
カツオノエボシに刺されると、場合によっては死に至る可能性もあります。さらに、カツオノエボシは死んでいても毒針を発射することがあるので、浜辺で見つけても絶対に触ってはいけません。
ここからは、カツオノエボシが持つ危険性についてお伝えします。
触手に強い毒性がある
カツオノエボシの触手は強い毒性を持っています。そのため、触手に触れてしまうと、毒針が皮膚に刺さり、電気ショックを受けたような激痛を生じさせます[2]。
痛みだけでなく、触れた部位が赤く腫れたり炎症を起こしたりすることも。さらに、体の中に毒が回ると、くしゃみやせき、脱力感、呼吸困難といった全身の症状が出る可能性もあります。
さらに危険なことに、2回以上刺されると、アナフィラキシーショックという重篤な症状を引き起こす可能性があり、最悪の場合は命に関わることもあります[2]。
死んでいても毒針が刺さる
カツオノエボシは、死んだ状態でも危険です。波打ち際に打ち上げられて動かない個体を見つけた場合でも、絶対に触れてはいけません。
カツオノエボシが持つ「刺胞」という毒針は、物理的な刺激に反応して発射されるとされています。死んだ固体やちぎれた触手であっても毒性は失われていません[8]。
カツオノエボシに刺された際の
応急措置・対処方法
万が一、カツオノエボシに刺されてしまった場合には、正しい応急処置と対処が求められます。以下は、触手の引き抜きから炎症を抑えるまでの一連の対処法です。
なお、応急処置とはあくまでも“応急”であるため、早めに近くの医療機関を受診してください。また、本人が「気分が悪い」などと体調不良を訴えてきた場合や、蕁麻疹が出た場合、呼吸困難になっている場合は、直ちに救急車を呼んでください。
ピンセットや手袋を使って触手を引き抜く
カツオノエボシに刺された際には、慌てずに触手を引き抜くことを考えましょう。ただし、素手で取り除こうとすると、触れた手にも毒が広がってしまう恐れがあります。そのため、ピンセットや手袋の使用がおすすめです。
道具を持っていない場合は、海水を使って触手を洗い流してください。どこまで深く刺さっているかにもよりますが、うまくいけば自然に触手が抜け落ちてくれます。
なお、洗い流す際に真水や酢を使うと、毒がより一層広がってしまう可能性があるため、必ず海水を用いるようにしてください[5]。
氷やアイスパックで患部を冷やす
触手の除去と毒の効力を弱める作業が終わった後、患部を冷やすことで痛みを和らげることができます[9]。袋にいれた氷や、アイスパックを利用して冷やしましょう。
ただし、冷水の利用には注意が必要です。冷えた真水を使って患部を冷やすと、皮膚に残った未発射の刺胞が発射してしまうことがあります[9]。そのため、判断が難しい場合は氷やアイスパックを使うと安全です。
一方で、直接氷やアイスパックを肌に当てると、凍傷を起こす恐れもあります。布などを介して冷やすようにしましょう。
カツオノエボシ 患部を冷やす
危険!間違った対処法に注意
絶対にしてはいけない対処方法について解説します。
酢をかけない
一部のクラゲの場合、酢を患部にかけるという対処法がありますが、カツオノエボシについては、効果がありません。カツオノエボシに酢をかけると、刺胞が刺激される可能性があります[9]。
真水で洗わない
患部を真水で洗うと、皮膚に残った未発射の刺胞が発射されてしまうことがあります[9]。したがって、患部を洗う際は海水を使用するか、早急に医療機関で治療を受けることが重要です。
砂をかけない
砂をかける行為も避けるべきです。これは、未発射の刺胞が刺激され、症状を悪化させる可能性があるためです[9]。
患部を覗き込まない
患部を直接覗き込むのも避けるべきです。刺された箇所から未発射の刺胞が発射されると、目や他の部分に被害が広がる可能性があります。
カツオノエボシに刺されないための予防法
カツオノエボシ対策を考える上で重要なのは、刺された後にどう対処するかではなく、いかに刺されるリスクを減らすかです。以下から、その予防法について解説します。
肌の露出を減らす
カツオノエボシに限らず、クラゲなどの生物から身を守るためには、不用意な肌の露出を避けることがもっとも効果的です。
とくに、クラゲ注意報が出ているタイミングや、長時間海に入るときには、ウェットスーツ・ラッシュガード・長そでTシャツやスパッツ等を着用しておきましょう。手足や顔など、体のすべてを保護できるわけではありませんが、毒針が刺さるリスクを大きく減らせます。
カツオノエボシ 肌の露出を減らす
打ち上げられているものにむやみやたらに触らない
冒頭でもご紹介したとおり、カツオノエボシは浜辺に打ち上げられることがあります。先述したように、死んだ状態やちぎれた触手でも毒性を持つため[8]、毒を持つ生物だと気付かずに触れてしまうと、毒針の餌食になってしまうので注意してください。
とくに、台風の通過後など海が荒れた後は漂着している可能性が高いので、波打ち際に打ち上げられていないか確認をするなどして、被害に遭わないように注意しましょう。
なお、カツオノエボシはプラスチックゴミなどに紛れて漂着しているケースも少なくありません。そのため、むやみに漂流物を触らないことも重要です。
なお、誤って足で踏んでしまうといった事態も想定されます。浜辺を歩く際には、裸足ではなくサンダルやマリンシューズなどを履いて足下に気をつけながら歩き、落ちているものを気安く拾わないといった心がけをしましょう。
クラゲ除けローションを厚めに塗る
カツオノエボシから身を守る方法として、クラゲ除けのローションやワセリンを厚めに塗る、というものがあります。これらの薬剤は、クラゲが寄りつくのを防ぎ、刺されるなどのリスクを軽減できます。
ただし、一般的な水着を着用しているような場合は、体全体に薬剤を塗布しなくてはなりません。一度の海水浴でローションを使いきるとなれば、かなりコストがかかってしまいます。よほど長時間にわたって海水浴を楽しむときを除いては、あまり現実的ではありません。
たとえば、浅瀬で短時間のみ滞在するような場合は、足だけの塗布でも十分です。もしも長い時間海で泳ぐなら、ウェットスーツ・ラッシュガード・長そでTシャツやスパッツ等で肌を保護するようにしましょう。
クラゲ除けローションを塗る
まとめ
カツオノエボシは非常に危険な生きものです。海で見かけた際は、距離を取り、決して接触しようとは考えないでください。
ただし、不意に足で踏んでしまうといったケースも考えられます。防止のためにクラゲ除けを塗っておくなどの準備は必要ですが、それでも刺されてしまった場合は、適切な対処を心がけましょう