シンデレラ物語(疑惑)第二段

シンデレラと魔法について・・・

 

(前回の第一段はこちらから↓)

 

シンデレラの住む世界に魔法がどのくらい浸透しているのかはわからないけど

物語で「魔法」を実際に見たのはシンデレラだけ

他の誰一人として「魔法」の存在を確認できていない(←これ重要)

 

「魔法を使った」と話せるのはシンデレラだけになり

つまり・・・魔法が存在するかどうかは

かなりあやしい

 

もし、「魔法を使った」という話が、シンデレラの作り話だったとしたら?

 

実は魔法は存在っしなかった!そんな仮説を立ててみた

 

 

 

 

ガラスの靴は隣町の職人に作らせた特注品で、馬車もドレスも一生懸命に貯めたお金で借りたレンタルだったら?

 

それなら、12時に帰らなければいけない理由はドレスや馬車の返却が遅れると、生じる延滞金が払えなかったから必死で時間を守ったとか

 

これ見よがしに置いてきたガラスの靴が魔法が解けても残っていたことも説明がつく

 

そして、シンデレラが特注した靴がなぜガラス製だったのかといえば

 

もしガラス以外の素材でできた靴(丈夫な靴)だったら

足のサイズなんて同じ人なんていくらでもいる

そんな中で、王子様が後を追って靴のサイズで本人確認をした場合

かなりの確率ではじめに靴を試着した女性が選ばれてしまう

(これはマズイ)

 

だからシンデレラは考えた

繊細に作られたガラス製の靴にすることを

 

もしガラスの靴が自分の足にフィットせず無理をして履いて、ガラスの靴を壊すようなことがあったら、どんな処罰が下されるのか不安になると考える女性たち

だってその靴を履いていたのは絶対に自分じゃないことは本人が一番知っているから

 

だから、王子様に「この靴の持ち主は名乗り出て、この靴を履いて欲しい」と言われても「私の靴です」と名乗り出ることをためらう女性が続出

 

もちろん自分の足にジャストフィットさせて作らせているシンデレラは意気揚々と靴を履くことができる

 

そして最後に・・

 

そもそも、シンデラは魔法で馬車やドレスを用意したと吹聴したのか

 

これにも彼女なりの深い訳がある

 

運よく(策略どおり)王妃になったシンデレラは悩むことになる

それは、シンデレラの身分の低さを他の貴族が見下すことで、王妃としての地位が危ぶまれる

 

だから、自分の強力な味方を作ることにした

 

身分の低い自分が王妃になるというサクセスストーリーは一般の国民にとっては希望の持てる明るいニュースになった

しかし、王妃になるまでがシンデレラの策略によるものだったと知ったら国民は失望するだろう

 

そこで

魔法を使ってドレスを着て魔法の馬車とガラスの靴で舞踏会に出かけたという話を作って王子様とシンデレラ王妃の二人の馴れ初めとして語った

 

こっちの方がシンデレラ王妃のイメージは守られる

世間の支持を味方につけたシンデレラに貴族であろうと簡単に意を唱えることはできない

 

こうして貧しい過去すら自分の武器に変えてしまったシンデレラ

 

彼女は最高の戦略家だった・・・・

 

以上がボクの仮説でした

 

 

最後まで読んでくれてありがとう