「貪欲は多くのものを失うが、禁欲が何かを生み出すという事もない」

アニメ「狼と香辛料」

 

貧乏の「貧」に欲望の「欲」で貪欲(どんよく)

意味は、満足することなく欲深いこと

 

例文として「貪欲な読書家」「貪欲な食欲」

前者はできる人、後者はダメ人間

 

貧乏の「貧」が使ってあるからなんとなくイメージが悪い漢字ではある

 

ホロはこの悪いイメージの「貪欲」のことを言ってる

なんでも欲求のまま欲しいものを手に入れているとお金がいくらあっても足りなくなる

だから節約しないといダメだ

 

究極の節約とはモノを欲しがる気持ちを持たないこと

 

つまり、禁欲すること

しかし、あれもこれも節約、節約ばかりして「欲しい」気持ちに蓋をして禁欲になるのもまた良くない

 

何も欲しくないのだからお金を使わないとは、一見、名案に思えるが、禁欲が何かを新たに生み出すきっかけになることは無い

 

「〇〇が欲しい」と望むから手に入れるために知恵を絞り、金銭を手に入れるために時間を使う

そこで得られた品物以外にも経験や知識は自分の財産になりえる

 

しかし、禁欲ではなんらかの行動に繋がっていかない

 

通帳に大金があってもあの世には持って行けないのだから

(まぁ、あの世に持って行ける物が、何か知らないけど)

 

上手なお金の使い方とは

誰かの記憶に残る使い方ができるのが良い

 

たとえば

昔、マクドナルドのハンバーガーが一個68円だったころの話

僕と数人の友人で近所のマックへ行ってハンバーガーを100個注文した

100個も食べきれる訳ないので家で食べて、残りは冷凍して昼食に持って行くつもりだった

 

そしたら、マックの店員さんが

「お持ち帰りですか?店内でお召し上がりですか?」

と聞いてきた時は、さすがにひいた

 

都心のマックなら一回に100個の注文が入ったってビックリしないだろうけど、田舎の平日の夜に100個の注文を受けることなんて今まで無かったのだろう

100個の注文をした瞬間

「在庫の確認をしますのしばらくお待ちください」

と急に店内が慌ただしくなる

 

今思えば、若気の至りというやつだった

(もちろんハンバーガーは全て食べきった)

 

今で言うとこの迷惑系ユーチューバーのつもりは全くなかった

しかし、仲間との良い思い出にはなった

 

正直なとこ、100個のハンバーガーで美味しく味わって食べたのは初めの3つ

4つ目くらいから飽きてきた

 

こう考えるとお金を無駄遣いしたのは間違いない

 

しかし、この話は僕の宝物

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