エリザベス女王杯の登録していた3頭の外国馬のうち、インターコンチネンタルとメガヘルツが辞退し、サミットヴィルだけが今のところ残っているらしい。マイルチャンピオンシップでも、ルロワデザニモー、スリーヴァリーズ、インターコンチネンタル、スタークラフトが出走を辞退し、メイジャーズキャストだけが残っているそうだ。
 個人的には、外国馬が出ないことには正直ホッとしている。なにせ、日本馬との力量比較が極めて困難で、実績馬だと知って買えば二束三文になり、日本のスピード競馬に不向きと思って無視したら来たりで、いいように振り回されるのだから。貧乏人には予想が簡単なほうがいい。この頃は飲料水は水で、野草やキノコが主食なんだから。
 JRA的に見れば残念なんだろうけど。目もくらむ高額賞金を設定してなんとか外国馬を日本に招待しようと血眼になっているのは見ていて痛々しいほどではあるが、外国の人間にしてみたら、何が悲しゅうて競馬2流国である極東の辺鄙な島国に長距離輸送のリスクを冒してまで行かなければならんのか、って思っているのかもしれない。あまりにも外国の馬場との差異がありすぎて、そのあたりも嫌われているのかもしれない。いたずらに時計が速くなる馬場ばかり追及し、高速化が突出しすぎている日本の馬場が敬遠されているのかもしれない。国際化というのなら、もう少し時計のかかる芝にしたほうがいいと思うのだが。今のところJRAの国際化政策というのは単に生産界イジメにしかなっていない。
 うわべの国際化ばかり追求せず、まず自分の国の競馬に誇りと矜持を持つことが大事だと思うのだが。