「寂しい」を知った〜09.1.4〜 | 子どもたちが助けた猫 第3幕

子どもたちが助けた猫 第3幕

子どもたちが助けた猫、優(2011年11月他界)とあいちゃん(2013年5月他界)と
ボウズの弟、一玖とそして、ののちゃんと裕次郎の毎日。

一玖は、捨て犬で、まだ保護されたばかりのときは、
酷い皮膚病で他の犬や猫たちと隔離されて育ったらしい。
また、皮膚病が治ってからも、
シェルターに預けられたり、
一玖は、ずっと「一匹でいることが普通」だった。

そして、昨年の暮れに、わが家にきた。
わが家に来てからの数日間の一玖は、
夜、寝るときにサークルに入ってもおとなしかった。
電気を落として、眠るために
家族みんながそれぞれ自分の部屋に行って、
自分一人だけになっても、静かに眠っていた。

でも、4日目ぐらいからだろうか?
同じようにサークルに入れて
「おやすみ」とみんながいなくなったあとに、
一玖は「クウ~ン、クウ~ン」と鳴くようになった。
ときには、激しく吠えるときもある。
とりあえず、鳴いたからといってすぐに反応してしまうと
鳴き癖がついてしまうので、
鳴いてもしばらく放っておいてみても、
鳴きややむことはなかった。
あまりにも切ない鳴き声なので、
説得してみると、とりあえず、落ち着いて
鳴きやんだりもしたが、
それからというもの、毎日、夜、一匹になると
「クウ~ン、クウ~ン」と鳴く。

最初は鳴かなかったのに、
どうして鳴くようになったのだろうと考えてみた。
たぶん、一玖は、ここで暮らしていくうちに、
「寂しい」ということを知ってしまったのだろう。
それまでは、「一匹でいることが普通」で、
一玖の感情に「寂しい」というカテゴリーは
なかったのかもしれない。
でも、優やあいちゃんやボウズたちと
一緒にいることの楽しさと引き替えに、
いなくなったときの「寂しさ」を知ってしまった。

だいじょうぶだよ、一玖。
みんな、一玖と同じ屋根の下に
ちゃんといるんだから。
今、一玖が感じている「寂しさ」は、
最高にハッピーな「寂しさ」なんだ。


$「あい」と「ゆう」と「いっきゅう」と~子どもたちが助けた猫 第2幕~-りくと一玖


犬の名前が「一玖(いっきゅう)だけど、
見た目は飼い主のほうが一休さん?