それを合理化というのかどうかわからないけれど



人事や総務や経理といった本来なら会社の心臓となるべきところが社内に「ない」会社が増えているように思う


形はあるけど、動いていないというか、社内にあるのはあくまでも事務方で頭は外っていうか

それ、社労士に任せてるからとか

税理士いるから、とか



士業の先生は専門家で大事な役割を担っているけど、会社の人ではないよね・・・



20年前、父の会社で働いた

7年位


父の秘書のような仕事や、経理や、総務や人事や

当時大阪の本社は50人くらいの所帯、そして千葉にきてこっちの工場に勤めて、当時ここの工場が70人くらいだったか



そのくらいの会社だと、経理や総務ってなんでもやさん


入退者の手続きはもちろん、作業服を出したり、ロッカーに名前をはったり、お客さんがくればお茶を用意したりお弁当の手配したりお土産を買いに行ったり


手形を振り出したり、売掛をチェックしたり、社員のマグカップが汚れていたらキッチンハイターにつけたり


どこぞで子供が産まれたとなればお祝いを包み、小学校だ、中学校だとなれば健康保険組合に手続きを取り、お葬式といえば、弔電を打ち参列し・・・


給与の振込日は、資金繰りで銀行帳とにらめっこ。30万円の給与の社員が100人いれば一度に3000万円の出金だ、翌10日は社会保険料の支払い、納税・・・

数千万円の単位のお金をあっちにやったり、こっちにやったり



でもそういうことをやるからこそ見えてくるものもたくさんあって、社員のこと、社員の家族のこと、会社のこと



会社って売上だけじゃないじゃない、大事なことって

社員の生活を考えれば、雇用を守るためにすべきことっていっぱいあるし、少なくとも社会保険にきちんと入ることはマストだろうし


働きやすさとか、安心感とか、もちろん社員一人ひとりがお客様から得る信頼が会社の信頼となるわけだし




私は父の会社で働いた時間はとっても貴重だったと思うし、あの経験があってよかったと思っているけれど




なんとなく、中小企業も昔の中小企業という雰囲気の会社が少なくなってきたな~

ベンチャーっていうの?

なんだろう、

あっ、うちね~、人事とか総務とかそういう売上に直接関係ないこと全部外にだしてっから・・・みたいなとこあるな~


売上厳しいのはわかるけど、社員の生活を考えたり、せめて退職金がないならそれに代わるものを作ったり、できないかな~


数字だけじゃ語れないことってあると思うんだよね~




規程の改定、廃止、そもそも簡単にできないから

労使合意ってもんもあるし・・・労使?そんなもんないよ・・・ 

そういわれると二の句もつげない



会社って便利でしょ、社員の身で考えれば


トイレはいつもきれいだし

コーヒーやお茶はサーバーがあって、いつもおいしい飲み物が飲める

外にいけばリーズナブルなランチもある

蛍光灯切れたらいつのまにかビルのメンテナンスの人が取り替えている

掃除は業者さんがくるから、みんなで大掃除ってもうしないしね

なんとなくいても給与もらえるもんね

受注減っても同額、納期遅れても同額の給与

そりゃいい





でも、みんなの便利ってだれかが便利を作ってくれてるんだよね~

それって忘れちゃいけないんだと思うんだ~



心臓って動いて当たり前

動かないなんてありえない



普段当たり前と思うから、なんかあってもなくてもいいって思っちゃう?




確定拠出年金ってもので法人とお話しをすることも多いけど、話が進むときってこういうちょっとした、けど会社にとっては心臓ともいえることを社長や、総務や人事の部長クラスががっちりやっているところが多い



つまり、心臓がちゃんと手足を見ながら動いている会社




自分の手足の動きがおかしいとき、いちいち外に原因究明を依頼するより、自分でどうしたの?ってみるような会社



だから社員のこれからも心配だし、会社のこれからについても冷静に考えてる




一方、売上重視の会社って確かに派手派手しいけど、うち福利厚生みたいなもんいらないから、みたいなところある


そういうとこって、通される部屋が汚い

会議室というか応接室というか、いすが前の人が使ったまま変な方向を向いていたりとか

つまり使いっぱなしってこと

お茶ひとつ出さない会社も多いから(別にいいんだけど)あとからお茶を下げてテーブルふいて、ちょっといす直してってことをする人がいない



がっちんがっちんで自分の首をしめちゃうような大きな制度はいらないけど、せめて社員の顔をみながらなにかやってあげようって気も持ち合っていないとね





高校卒業以来会ってなかった先輩と久しぶりに会ったとき

かれが何気なく床に落ちていたゴミを拾って、ごみ箱に捨てた

さりげなく

ホントーにさりげなく

私と話をしながら、腰をかがめゴミをつまみ、ポイって

きっと意識なんてしていなかったと思う


それを見て私

彼、かわっていないな~って思った

そういうことが昔からできる人だった


そうそう、私彼のこういうところが好きだったんだよねって思いだしたもの



でも、そういうことって本当に大事で、私のごみじゃないけど、落ちてたら拾うってこと人としてしなくちゃいけないことだと思うけど、していない人本当に多い


掃除はだって業者さんだもんね




なんだかね、それってすべて売上以外は会社にいらないし、みたいな感じもしてね

どんなもんかねって思ってしまう