1月3日から父ががんセンターに入院し1か月がたちました


先日母が1か月分の医療費の清算をしてきました



大きな手術もありの1か月でしたが



「10万円以内の支出で済んで助かった」と母



75歳以上の後期高齢者は医療費1割負担です


10万円といえば大金ですからこの金額を工面できない、あるいはこれから数か月この支出が続くとなると大変な方もいらっしゃるでしょう


でも現実的には公的医療がある限り、それなりのクオリティの医療が年金受給額で受けられる日本の社会保障ってやっぱり素晴らしいと思うのです


同時に現実的に考えると、この社会保障を現状維持というのは無理だろうなと正直思ったりします

大幅に変えないといけないだろうと




がんセンターの入院患者さんを見ていても、やはり後期高齢者は多いように思います

街中でもそうです

断然若い人より高齢者の比率が高い

唯一東京のオフィス街のみ、現役比率が高い



支えてと受けての比率に圧倒的に差があるんですもん




こういう現実を見ると以前拝聴した藻谷さんの講演を思い出します




デフレではないんだ、人口構成比が変わったんだと




確かに私の住む佐倉など、東京になんとか通える距離ということでバブル期に戸建がバンバン建ち、当時の現役世代が移り住んできました


その方たちはみなさん今65歳前後でしょう



あと10年したらその方たちがみな後期高齢者



子供の数が減って娘が通った小学校はいずれ老人介護施設にすることを見込んだ設計をしているそう


あと10年もしたら小学校と介護施設が併設になるんじゃないでしょうか





人口構成比率が変わってきたという事実を踏まえれば、社会保障のありようも違って見えてくるように思います



高齢者の方はできるだけ医療費を使わないように、健康を維持する


公的年金の受給と保険料の供給比率には絶対的な無理があるのだから、一人ひとりが公的保障に頼らずとも生活できるように経済的に自立する



そして本当に保障を必要とする人に、必要な保障をする




それしかないでしょうね



デフレ緩和策というタイトルが今日の新聞の見出しにおどり、追加緩和したお金で国債を買い入れる基金を作るとか


お金を流通させることで解決できる話じゃないんだ、問題はデフレではないんだ


とおっしゃっていた藻谷さんの言葉を思い出しました