FPとして個人のお客様の資産形成のお手伝いをさせていただいているわけですが、お客様の人生の転機というか運命というか、流れというか、そういうタイミングに出会うことが最近とても多くなりました
結婚
出産
マイホーム
退職
というような典型的なライフイベントによる転機ではなく、むしろ
「心」の揺れ動く変わり目にちょうどさしかかったお客様が、「これからの人生、お金とどう向き合っていったらよいか」ということでご相談にお見えになるのです
私自身この仕事は、単に「マネープラン」を立てるのではなく、「ライフデザイン=いかに生きるか、いかに生きたいのか」という人生の目標作りであると考えているので、そういう場に立ちあえることをとても誇りに感じています
多分このようなお客様とのかかわり方、10年前の私にはできなかったのではないかと思います。
つまり、40代も半ばとなり自分自身もいろいろな意味で気持ちに受け入れができる余裕ができてきたので、自然とお客様とのかかわり方も変わってきたのではないかと・・・
なんかエラソーですが、ご相談事の奥にあるお客様の心の部分も少しだけ感じられるようになってきたのかな~と
だれかにアドバイスを求める時、表にでている問題点より実は見えていない部分のほうが大切
それが何なのかを、すこしだけ考える余裕というか感性が少しだけついてきたのかなと
私自身、平穏無事に過ごしてきた10代とはうってかわり、20代はそれなりにりハードな時代を過ごしました
早くに結婚したのですが、すぐに海外生活がはじまり、大学での勉強、帰国して義父の会社で実力以上のポジションでの仕事・・・
「あるべき自分」と「本当の自分」との差をうめることに必死で、でももちろんこれ以上できないくらい背伸びしているわけですから、しんどくて
30代は、そんな自分からなんとか脱皮しようといろいろ迷った時代でした
FPという仕事をしようと思ったのもこの時期。
子どもを授かり、命を育てることの大変さを身をもって経験したのもこの時代
そして40過ぎて、これまでのいろんなことがおもーく沈殿していたところに埋まっていた歯車がギッーっとおとをだしてやっと噛み合い動きだした感じです
だからこの5年位の人との出会いは、本当に素晴らしいものであり、これまでのひとつひとつの経験が何一つ無駄にならなかったんだということを実感できる5年間でした
ちょっと大げさかも知れませんが、最近はあの時のあの経験は、ここにたどり着くために必要だったことなのかなと思ったり、結果として導かれ出あう出来事の一つ一つありがたく思えるというか
運命ってこういうことかと思ったり
そしてまたこれからもいろんな方と出会い、あるいは大切に思っていた方と再会し、自分の中にわき起こる様々な感情と付き合いながら人とかかわる感性を磨いていきたいなと思っています
FPという目に見えない価値観を提供する仕事に一番大事なことは、お客様の気持ちと向き合う時の距離感だと思うので、それを測るための感度を上げていければと思っています
ただ単に数字だけで示すアドバイスではなくて・・・
心が安心し、お客様ご自身がこれからに自信をもてるようなアドバイスができたらよいなと・・・
たくさんのFPの中で、私のところにいらして下さったという奇跡的な出会い
つまりは運命に感謝ということですよね
出あうべき時人は出あう
そしてその時、恥ずかしい自分でいないように、やっぱり真摯な気持ちでいなくちゃと思うわけです
出会いの瞬間が楽しみと言えるような自分でいたいです