岩手県大槌町で被災し、妻と母親が行方不明のままとなっているいとこ


先週末お見舞にいってきました



彼は健康状態があまりよくないので、避難所生活はできず早々に内陸部にアパートを借り娘と生活を始めています



私も週末見に行きましたが何しろ町が丸ごとなくなっている地域です


○○さんのところは2人だ


あの角の○○さんのところは、もうだれもいないそうだ



見つかっていない人、あるいは亡くなった方の人数の話題です



これがご近所の会話なんて・・・悲惨です




いとこいわく、みんな少しおがしくなってんのよ

悲しみもわがないくらい

みーんなどっかおがしぐなってるから、もう笑うしかないのさ



そうだろうな~、だって生活の場が、家族がほんの一瞬で奪われてしまうんだもん、精神状態がおかしくなっても不思議じゃない




なーんか、夢のような、いつまでたっても状況が理解できないのさ

あっ、あれがないな、家に取りにいがなくちゃと思って、しばらくして「あー家がなぐなったんだっけ」って思うのす



なんて言葉をかけていいものか、私も分からなくなりました




それでも、流された写真が見つかったと、うれしそうに見せてくれました


いとこの結婚式の写真には幼い私も映ってました

いとこのお嫁さんは、ホントきれいだったな~



最後にいとこの奥さんを見たという人の話では、避難をするために勤め先から叔母を迎えに家に帰ってきて、玄関先で近所の人と話をしていたそうです。


海が近いとはいえ、住宅が密集していた地域。実際に波が襲ってくる様子はぎりぎりまで分かっていなかったのかも知れません。


自分一人で避難をしていれば助かったかもしれないものの、家にもうすぐ90になる叔母を迎えに



こんな話多いようですね



確かに、家にお年寄りがいるところも多いし、おぶってでも連れて逃げようというのが人間です




昨日岩手から帰り、その最後の様子を父に話したところ



それなら姉さん最後は一人っこじゃながったんだな。ひとりだったらさびしがったべと思うども、ふたりで一緒だったら、少しは救われるな・・・


とぽつり



この町ではあと900人、行方が分からないそうです



900人




私もおばの家があったと思われる場所に立ちましたが、高台に逃げろといわれても、走っていける距離ではありません


とてもとても


車で行ったとしても、ちいさい町ですからたちまち渋滞です


もし私があの町にいたら、逃げられる自信は正直ありませんでした




明るさを失わずみんな前向き



そんな人たちが抱える心の傷



癒えることは決してないのでしょうね



でも、なにか力になりたい・・・そう思います