地震発生からの時間が経過するとともに、人々の明暗がよりくっきりとしてきたように思う



全員無事で!



という願いが、固有名詞に変わってる




○○さんは? 

まだ連絡付かないの?

住まいは?

あの地域は厳しいね・・・


木の上で2日間過ごし、何とか生き延びた人もいれば、不自由な体で家の2階で水が引けるまで過ごした人


生きていた人とは、それなりに連絡が付き始めているこの数日


でも、ここまできてなお安否不明は・・・


言葉には出さないけれど、なんとなく空気でその先が分かる



その中で16歳少年と80歳のおばあちゃん救出のニュースはせめてもの救いだった



田舎では、親が二人とも働いておばあちゃん、おじいちゃんが孫の世話をしてくれるのが当たり前だから、あの男の子もおばあちゃんが大好きだったのかも


ホント良かった~




大槌町の町長の遺体が見つかったという


なんでも胸ポケットの名刺で町長だと判断したというから、損傷もかなり激しかったのではないだろうか




せめてがれきに埋まったままにしないで、引き出してあげたい


せめて泥まみれではなく、きれいにして旅立たせてあげたい


せめてもう一度だけ、顔をみたい


せめて


せめて


せめて



そんな声が聞こえてくる




親を亡くした子どももいるのだろう



せめてその子が暖かいぬくもりを感じながら成長できますように