今父が入院している病院はがん専門の病院です


ですから、患者さんはみんながんなわけです


それこそ生きることと死ぬことが毎日同じ場所で起こっているわけですよね



廊下で涙をぬぐっている人をみかけることもしばしばあります



そうかと思えば、楽しそうに笑っている人もいる



廊下においてあるノートには、がんと向き合ってきた人たちの様々な声が記されていて



しらずしらず読み入って、気がついたら涙が流れていたり



あーいう場所にいると、



過去を悔むことも



将来を悲観することも



なんかすべて意味のないことに思えてくる



今がすべて



今できることを精一杯することがすべて



だって、過去のことを振り返っても今が変わるわけないでしょ



今のことを精一杯することしか、将来につながることはないでしょ



って感じがします



目の前の事実を受け止めること



ものすごくタフなことだけど、それをしなくちゃ



そう思うと、医療の現場で働いている方たちの精神の強さには本当にありがたくて頭が下がります




父の手術は12時間以上かかりました



それを執刀した医師も12時間以上闘っていたわけです



父の担当の先生は、私が病院に行く度にいらっしゃいます



本当にいつ休むのだろうと思う位




職業に貴賎はないというけれど、例えば命を救うための職業にくらべ、私たちがしているような資産形成のアドバイスなんて仕事は、なんというか浮ついた仕事のような気もしてきます



もちろん、浮ついた気持ちでやっているわけではないし、「生」を思う存分生きるために大切なことだと思っているからしているのですが



たとえば、インターネットに関連する事業



Ipadがまた薄くなったとか、アプリの開発で世の中もっと楽しくなるとか



そういうこと自身、命を前にしてしまうと、なんだったんだろうと思ったりとか



自分のやりたいことを謳歌するなど、ぜいたく極まりないわけで・・・



世の中に必要なことって一体なんなんだろうって




ビジネスだなんだとか、収益だどうのとか、そんなのって当たり前のことが当たり前であることが大前提でものを言っているのであって、なんて贅沢なんだろうって




今息をするだけでも大変な父の姿を見るとね・・・



だってからだの細胞のひとつひとつが負けないようにって闘っているわけでしょ



私、あんなに一生懸命、闘ったことあるのかなって思っちゃうよね




なんだかね、仕事がないとか、思ったことができないとか、カンニングをするとか



そんなことをしている暇があったら、ああいう医療の現場でボランティアでいいから、お掃除を手伝うとか、患者さんのために置いてある図書の整理を手伝うとか


なんかそういう命が燃える現場 にちょっと身をおくことをしてみるときっと変わるんじゃないかなって思う



医師や看護師さん達が過酷な条件の中で、それでも使命感に燃え頑張っているわけでしょ



本当、ありがたいですよ



素晴らしい仕事だなって、つくづく思います