って聞かれたら
選択肢がある人生
とこたえます
いくつかの選択肢があって、それから自分が選ぶ
自分が選んだから、責任を持ちたいし、自分が選んだ道だから歩いていきたい
お金があった方がいいと思っているのも、そのため
お金がないっていうのは、選択肢がないのと同じこと
選択肢がない人生って、本当に怖い
昔アメリカにいた頃、ボランティア団体の通訳をしたことがあって、
その時にランチの配給サービスについて行った時のこと
若い母親と2・3歳の女の子が住む貧しい家
貧しい街、貧しい通り、病気の母親、汚れた服を着た寂しそうな眼をした女の子
貧しさの連鎖からは、貧しさしか生まれない
恐ろしかったんです、あの光景が
かわいそうというより、何かひとつ歯車がくるってしまった時に、抜け出せなくなってしまう恐怖
あーあっちに行ってはいけない、って正直な気持ち思ってしまいました
助けてあげたいとか、なんとかしてあげたいとかじゃなくて・・・
もし私があの母親だったら、子どもを抱えて、自由のきかない体を抱えて、どうやってこれから生きていくんだろう
そう思ったら、怖くて怖くて
もし彼女にお金があったら、薬が帰るかも知れない
もし彼女にお金があったら、せめて子どもだけには清潔で安全な場所を確保してあげられるかも知れない
もし彼女にお金があったら、一日に一度だけの配食を待つだけの毎日じゃなくて、違う毎日を選択できるかも知れない
でも、彼女には、それがないから、子どもと一緒に貧しい小さな壊れかけた家で、一日一回の食事を待つことしかできない
そんな風に思ったら、私は絶対今あるものは手放すまいって
だって、もし失ったら二度と手に入れられないかも知れないから
そう思うと怖くて
失う怖さ、人一倍持っているのかも知れませんね
だから、失うものは何もない、なんて言いきれる人を見ると、すごいな~なんて
今私自身が持っている選択肢
選択肢があるうちに、チョイスの貯金をしておく
人脈であったり、仕事を選べるスキルであったり、違う場所に逃避するための資金であったり
実はとっても怖がりで弱虫です
だから、今のうちの備えておくんです
怖いから
競争の世の中、格差の世の中、そんな世の中には、必ず敗者が存在します
自分が勝者でい続けられたらいいけれど、もし敗者になったら
私は自分が強くないことが分かっているから、いつ敗者になってもおかしくないことが分かっているから、せめてセーフティゾーンを確保しておきたいと思っています