私自身はファイナンシャルプランナーですから、ライフプランに基づいた資産設計をすることが仕事ですが、運用のプロではありません。


実際にお客様と一緒に金融商品選びのお手伝いをしますが、自分自身がお客様のお金を預かり株を買ったり外貨で運用したりするのではありません。


それでも、一般の方より「運用のプロ」と接するチャンスや、運用のプロと言われる人たちの行動を間近で見たり聞いたりするチャンスは多いと思います。



たとえばFXという運用方法があります。


個人でも運用可能ですし、私自身も多少自分のお金で外貨を売ったり買ったりしています。FXとは、市場が上昇基調の時には安いうちに買って、高くなってから売るということもできるし、市場が下降基調の時は、高いうちに売って値段が下がってから買い戻すということも可能です。


差金決済といって、実際に取引にあたり大きなお金を動かすのではなく売買の結果に生じた差額のみの資金だけが必要です。そのため以前ご紹介した外貨MMFより手持ち資金は少額でしかも大きな取引ができます。


つまりFXは「大きく儲ける仕組み」がたくさんある運用方法なのです。



しかし、実際運用のアマチュアである私たちがプロに勝つことは難しいです。


FXでは、コンスタントに毎月数%の利益を上げることも可能だそうです。プロの話を聞くととにかく「損をいかに小さく抑えるか」という手法に長けているように感じます。


レバレッジといういわゆるてこの原理で元で以上の取引をする手法、もせいぜい2、3倍にとどめていることも多いそうです。レバレッジは大きければ大きいほど儲けも大きい、でも失敗すると損失も大きい


だから、プロはそれほど大きなレバレッジをかけない


プロは資金力がありますから、あらゆる可能性に対応できるようなポジションをとります。ある程度の市場の変動幅どちらに転んでも利益を確保できるようなポジションを取るのです。



もちろん私たちと比べて知識も情報も違いますし、動かすメカも違います。



株であってもそうです。現物取引と先物を組み合わせたり、オプションといって買ったり売ったりする権利を組み合わせて、利益確保のゾーンを広く儲けているのです。



大きく損をしない。これは資金があり、情報があり、技術があるので、損をしない運用で確実に利益が出せるのです。



一方アマはすべてが反対です。資金力もないので、ついついレバレッジを効かせて大きく儲けることに走りがちです。


情報量も少ないので、どうしても判断が後手後手になります。


技術力もないので、「負けない」運用の仕組みが上手に作れません。



結果アマチュアが個人で着実に長期で資産形成をするのは難しいのです。

もちろんできる人はいるでしょうけれど、かなりレアなケースです。



でも個人こそしっかり資産形成をしなければならない。



ということは、個人にはパートナーが必要ということになります。難解な金融の言葉を解説し、個人のプランにあったムリのない商品選びをする。



どうですか?個人のための資産形成。「やらなくちゃ」という思いから一歩進んで「具体的にどうすればよいのか」をそろそろしっかり見極める時期ではないでしょうか?