アメリカ留学中に、湾岸戦争が勃発



オハイオの大学は州立大学なもんだから、学内に陸軍がありそこへ入隊(?)することが奨学金の条件となっている人もいるようだった。


授業のあるときは、Tシャツにジーパンといういでたちで、学生をしている彼らも、

訓練等がある時は、迷彩服に身を包んでいる。




湾岸戦争がはじまり、連日ニュースで模様が伝わり深刻化が進んだある日



あるクラスで見慣れない軍服姿の男子学生



教授が声をかけると


「祖父は第二次世界大戦で平和のために戦った。


父はベトナム戦争で平和のために戦った。


私は湾岸戦争で平和のために戦う。」と・・・




そばかすだらけのまだ幼い雰囲気のあの学生、そのあとどうなったのだろう?


元気に帰ることができたのだろうか?




日本人にとってLAST WARというと第二次世界大戦だけれど、アメリカ人にとっては、それ以降なんどか戦争を経験している。


そして、身近な人が戦争に行って、亡くなる場合もある。 



平和のために戦う・・・



日本の原爆については、ほとんど知識がないアメリカ。


当然知っているだろうという大学院の学生でさえ、キノコ雲の映像も見たことないという。


いまだに戦争を続けているアメリカ、世界



学生が勉強を続ける手段として軍隊に入り奨学金をもらっているアメリカ


ベトナム戦争で孤児になった人が、アメリカ人夫婦に引き取られアメリカ人として大学に通うアメリカ




結論なんて導きだせないけれど、なんとも言えない気分になる。