お金を貸したら、きちんと返してくれるでしょ!常識、常識
という気持ちで投資をするのが債券投資。
だから信用できる人に貸すこと(格付けチェック)
返してくれる日をあらかじめ決めておくこと(償還日)
もちろん利息をつけることを決めること(クーポン)
・・・の3つが条件。これを利付債券といいましょう。
この利付債券、貸した方が途中で事情が変わって「ゴメン、お金返して!」っと言っても、「ムリムリムリ」と言われます。
そうすると、別の人に「利息を受け取る権利と償還日に元本を受け取る権利」をセットに売却するんだけど、これが状況によっては(回りに好条件の同じような案件があれば、天秤に掛けられて値引き要請をうけちゃう)希望価格でうれません・・・というのが前回のお話。
でも元本保証大好きな日本人は、これではやっぱりイヤ
ということでウルトラCとして出たのが個人向け国債。
売りは、元本は割れません!!
個人向け国債は年4回発売。次回の発行条件の発表は6月4日。
定期預金よりちょっと金利がいい!という評判で、ひところとっても人気がありました。
・・・で、この商品はホントにいいの?注意点は?
解説な後ほど
余談だけど、どうしてみんな「元本保証」が好きなんだろうね~
投資商品であっても、なぜか「元本保証」を歌えば人気がでるとか・・・
でも、所詮「元本」が保証されているだけですから。
っで、その保証がいったいだれが保証しているのってことが大事ですから。
保証している団体がダメになったとき、その保証はどうなっているの?
さあ、では済まないよね~
そもそも元本保証って、全く、1円も増えていないわけですよ。
それだったら、定期預金にしておけばいいじゃん、と私など思ってしまうのですが。
やっぱり最初から、投資で増やすお金か定期で守りつつ使うお金かの見極めが大事。
そのうえで投資で増やすお金であれば、元本保証にこだわる必要はなし。
絶対その分コストがかさんでますから・・・
お客様にも私はよく言ってます。
「しょせん、元本ですよ~。コストを払って元本を保証したいですか?」
元本を保証するために、だれかがその仕組みをわざわざ作り、なんかの時はその仕組みが作動するように保険をかけているんですよね~
そりゃ、そんなときにも損をしないように、相手も計算しているわけ。
投資をしたい、
増やしたい
元本は守りたい
こんな風にいろいろリクエストしているから、日本にはいい「変額年金保険」がないって、私は思っています。
変額年金ね~FPとしてはこれについてもいろいろと解説したいところです。
とりあえず、個人向け国債の解説は改めてすることにして、今回の結論「債券は途中解約しないのが原則」です。