債券を買うということは、お金を貸すということ。



お金を貸すときは



「いつまでに返してくれるの?」


「もちろん利息はつけるのよね!」


くらいの約束はします。


もちろん相手の素性もチェックします。格付けってやつです。




約束の返済期間10年、金利は2%ということでお金を貸したのに、こちらの都合で6年後にそのお金を返してもらいたくなったら・・・





A「ごめん、あのお金返して」



B「ムリムリ、だって約束と違うじゃん」



となります。



A「えー、困ったな~。おかねが必要なんだけど」



C「あの~、良かったらそのお金を返してもらえる権利と利息をもらえる権利を私が買い取りましょうか?」



A「おー、天のたすけじゃ~」


B「もちろんただというわけにもいきませんので、98万円ではいかが?」



A「マジで・・・でもこれあと4年したら100万円もどる権利でしかも利息2%つくんですけど・・・」


B「そんなこと言っても、こちらもビジネス。きょう日他ではもっと高い金利がつくんですよ。


わざわざあなたの金利の低い債券を買い取ってあげるのですから、多少の減額は覚悟してもらわないと」




「えっ、そうなの・・・  でも現金が必要だし。仕方ないな~ 渋々」



となるわけです。 買い手にとって他の選択肢にもっと良い条件がある場合は、買いたたかれることもあるんですね。


これが、債券元本割れの状態です。



一方


D「うわぁ、金利2%の債券、お得ぅ!絶対欲しいんですけど、売ってもらえますか?」


A 現金欲しいと思っていたところ、ラッキー♪ でもすんなり首をたてにふるのはもったいないな・・・ちょっと高い値段で交渉してみようか



となり、もともとの値段より途中で換金した方がもうかる時もあります。


今持っている債券の条件が周りよりいい時ですね。



実際は個人が買い手を自分で見つける必要もないし、値段の交渉をすることもなくもともとその債券を買った金融機関に持っていけば値段が分かる仕組みになっているのですが、そもそも値段が上がり下がりするのはイヤという方は、中途解約はしないことですね音譜