スタンフォード大学で教べんをとられていた石井浩介教授が突然亡くなったのは、3月です。
私たち夫婦がオハイオ州にいたころ、本当に偶然・・・
偶然というより奇跡的に出会えお世話になったのが石井先生です。
51歳という若さで急逝された先生の偲ぶ会が昨日行われました。
子どものころからすべてのことい秀でていた先生で、世界中で活躍されていた方なので、偲ぶ会には多くの方が出席されていました。
石井先生とのお付き合いは、本当短い時間で、先生と奥様にとっては、数多くの日本人留学生の一人だったかと思いますが
私たちにとっては、最初に思っていた以上に厳しいアメリカでの留学生活でこれから先どうしようと思っていた時に出会った本当に明るく輝く星のような存在でした。
留学ってやっぱりそんなに簡単ではないのですよね。
言葉も分からない、生活習慣も違う、ましてそんな状態てその国の学生たちと肩を並べて良い成績をとらなければ退学になってします。
私たちは結婚したてで、24歳と23歳という若さで、本当に子供で・・・
初めて直面した現実に右往左往。毎日けんかばかりしていました。
そんな中、私たちよりほんのちょっと年長で、才能にあふれ、そして優しさにあふれた石井先生ご夫妻に会えたことで私たちはなんとか夫婦そろってそれぞれ学位をとれ日本にそれなりの顔で帰国できたのだと思っています。
先生のお宅にも何度も呼んでいただきました。
そのたびに楽しいお食事とワイン。おしゃべりと先生ご夫妻が演奏するフルート
短い時間ではありましたが、本当に人生の最も大事な時に大きな影響を与えてくださった素晴らしい先生でした。
昨日の会では、奥様とお話をする機会もなかったのですが、会の開催場所にご一緒させていただけて、お別れができてよかったと思っています。
先生の偉業をたたえ、スタンフォード大学では石井浩介基金が設けられるそうです。
91年にはアメリカ大統領から若き研究者賞を受け、本当に人間的にも学問においても素晴らしい方でした。
51歳、若すぎますよね。
才能ある方は、天国に召されるのも早いのでしょうか?
石井先生、本当にありがとうございました。
もう一度、先生の笑顔とやさしい声をお聞きしたかった。
奥様どうぞお元気でお過ごしください。
石井先生が好きだった祈りの言葉
Serenity Prayer
God grant me the serenity to accept the things I cannot change;
courage to change the things I can;
and wisdom to know the difference.
Reinhold Niebuhr