皆様こんばんは。
今日は先日参戦したももいろクローバーZLIVEイベント、『春の一大事2017in富士見市〜笑顔のチカラ 繋げるオモイ〜』が最高だったのでその感想です。
参戦記のような形の文になるのかもしれませんが、私の記憶力では史実を正確に語るレポブログを書くことはできず、あくまで私の見たものから感じたことを書き連ねていくだけの文章となりますので、暇な人が優しく読み流してくれれば嬉しいです。
主に初日の時間軸に沿って振り返っていきたいと思いますが、全曲を振り返れる記憶力がないから個人的にハイライトに内容を絞ったというのに、校正力の欠如から過去随一の長いブログになってしまったので、5つのエピソードと二つの記事に区切りました。
読めるところだけ読んでご自身の春の一大事を思い出したり、鼻で笑ったりしてもらえれば幸いです。
【前編】
1.オープニングと市長の挨拶の話
2.一曲目がwords of the mindだった話
3.ウェディングドレス風衣装が素敵だった話
4.行く春来る春に振付がついて嬉しかった話
【後編】
5.百田さんの話と春の一大事の話
では書き始めます。
1.開演〜市長のバイブス〜
野外の運動公園での開催だというのに、生憎の雨模様の空の下で迎えた春の一大事でしたが、天気など気にならなくなる本当に素晴らしいライブでしたね。(両日共に開演中はほぼ雨が降りませんでしたすごい)
野外ライブの雨というのは必ずしもイベントを湿気らせるとは限らず、逆にオーディエンスに火をつける着火剤にもなり得ます。
私も入場するまでにとうに泥だらけになった靴で、雨降って固まるどころか粘土のようになった富士見の地を踏みしめて心地よいヤケクソを感じながら開演時間を迎えました。
オープニング、両日とも富士見市と、同市と「災害時における相互支援協定」を締結している東松島市の紹介映像が流れた後「続いて市長の挨拶…」と続くアナウンス。
ここまでを聞いて、私はさすが自治体が直々に動いてくださってるイベントなだけあって少なからずお堅い感じになるのだなぁと、OVERTUREに備えた鉄の沸点ギリギリの体温を少し人間の常温に近づけます。
しかしそこで挨拶に現れた市長、元市長らは投票日前日の選挙演説でも耳にすることのないテンションで挨拶をするのです。
「モノノフの皆さぁんッ!盛り上がってぇ行きましょうッ!ももいろクローバァァッゼェッツッッ!!」
予想の遥か上をいく熱量で開演を宣言してくださった市長に、校長先生のありがたい話を聞くつもりでいた会場の全員が「なんだ!市長!あ、熱いじゃねえか!」「(ももいろクローバーゼッツって言った…)」と驚き、会場は再びグツグツと煮立ち始めます。そのままその後に続くいつもの大箱ライブのオープニングを迎えました。
市の催しとしてPR大使の所属するアイドルグループを招いた数万人動員の大イベントをするのですから当たり前なのですが、私はこの挨拶で、今回のライブがここ富士見市にとっての「春の一大事」であることを再確認します。
春の装いのももクロ五人のかわいさに全埼玉が泣いてひれ伏したオープニング映像を終え、いよいよOVERTUREから国立競技場ライブ以来三年ぶりにその名を冠された「春の一大事in富士見市」が始まります。
2.いきなりのワーズ
ハライチのネタではありません。
今回の春の一大事の記念すべき一曲目は『words of the mind-brandnew journey-』(以下略称ワーズ)です。舞台である富士見市で幼少期を過ごし、現在は同市のPR大使でもある有安さんがセンターに登場し、歌唱パートや振り付けのメインどころを担う、皆さんご存知"有安曲"とも呼ばれる名曲ですね。
今回の『春の一大事in富士見市』の開催が有安さんと富士見市との縁をきっかけに決まった背景から、有安さんに最もスポットの当たるこのワーズはそもそもセットリスト入りに内定を決めていたと言えるでしょう。
しかし私はこの曲が一曲目に歌われるとは予想していませんでした。むしろ「一曲目には歌われないだろう」とBETしていました。
どこかでフューチャーされるブロックがあるとは思いつつ、国立競技場での開催以来三年ぶりとなるももクロ春の一大事が、有安さん一人に緑のライトを当てたこの曲から始まるイメージが、普段の有安さんのキャラクターや気質からは浮かばなかったのです。
しかしそうではありませんでしたね。
イントロと共にステージの真ん中にせり上がった有安さんはキラッキラな表情で手袋をはめ、私達に手を振りました。そこに立つのが当たり前のように、笑顔と元気を僕らに届ける小さな巨人は降臨したのです。そのまま彼女はトップギアで歌い、踊り、落ちサビ前では月のウサギも裸足で逃げ出すムーンウォークを決めます。
その堂々煌めきたる立ち姿を見て、「有安さんは一曲目がワーズで始まる演出なんて遠慮してしまうのではないか」などと考えていた私の読みは全くもって浅慮だったのだと気付きました。
先にも書きましたが、今回のももクロ春の一大事を富士見市に巻き起こしたキーマンは間違いなく有安さんです。
彼女は幼少期を過ごした町に、その影響力を認められたPR大使として、自治体ぐるみのライブイベントを打つことになりました。
イベントの成功を願う市長らのバイブス満タンの挨拶を思い返してもわかりますね、有安さんはももいろクローバーZとして、もはや求められる存在となって、かつての地元に帰ってきたのです。先頭を切ってステージに立つその小さな背中には使命感すら漂っていたのかもしれません。
そうだとすれば、そんな有安さんの堂々たる凱旋に"遠慮"などという感情が入り込む余地が残るわけがありませんでした。
「追い求めた夢の空間で誕生日を祝ってもらえて幸せ」と少し申し訳なさそうに語ってくれた三年前の国立競技場ライブで、有安さんの誕生日を祝った後に歌われた19歳最初のワーズにとても感動しました。
しかしそれから三年間、有安さんはももいろクローバーZとして、飾らない愛と嘘をつかない心を持って走り続けました。進化を続け、人を笑顔にする大いなる力と、誰かの為に歌うという大いなる決意を持って春の一大事のステージに戻ってきた証明としての一曲目、words of the mind。それは知らない間に国立の亡霊に取り憑かれていた私を除霊するのにこれ以上ない一曲目、そしてそれに負けない有安さんの、ももいろクローバーZの、爆発のパフォーマンスの時間でした。
今回の富士見市でのライブが私にとって国立競技場に引けを取らない最高のものなる確信のバズーカと共に、私達の三年ぶりの春の一大事の幕が上がったのでした。実際に曲中発射されたサイン入り手袋入りボールは私には擦りもしない彼方のブロックへ飛んでいきました。
ライブはこの後最新のアゲ曲でもう一曲の"有安曲"である『ゴリラパンチ』、そして満を辞してももいろクローバーZの自己紹介ソング『行くぜっ!怪盗少女』と続いていきます。
3.ウェディングZ戦士
1曲目から最高速度で走り出す富士急ハイランドのジェットコースターのようなライブはあっという間に10曲を駆け抜け、ももクロの五人は衣装替えに入ります。
ももクロの五人が戻ってきたのは、富士見市と東松島市の小学生の合唱が青春賦に差し掛かったところからです。
五人の歌が子供達達の歌と重なっていきます。
合唱曲として大成してほしい名曲青春賦を、地元の小学生の合唱と共に聴くことができるとは…もう富士見市の小学生はみんな青春賦を歌って春を迎えよう…
そんなことを考えながら涙ぐまされてしまうような素晴らしい演出でした。が、その前に心臓に悪かったのがももクロ五人の衣装です。
大きいライブでは認証前待機エリアで屋台を出しているももクロ専属カレー屋である米村さんがデザインしたというその衣装はウェディングドレスを模していて、見た途端にハッと息を飲んでしまう麗しさと儚さを兼ねた、綺麗の有り余る衣装でした。
間柄に関わらず、自分にとって特別な存在である女性がウェディングドレスを着ているのを見ると、人は「綺麗だ…」と惚れ惚れするだけでは済まないものです。
推しアイドルが花嫁ライクの衣装で歌ってくれてしまうと、この青春賦という門出の歌は、ある意味では木村カエラのButterflyよりも私達ファンの胸を苦しくさせます。
青春賦を歌い終え、私の胸を締め付けるその衣装のまま、彼女達はMusicVideoでもドレス姿が映えていた『サラバ、愛しき悲しみ達よ』、久しぶりに聴く貴重なRAP曲『5 THE POWER』を歌い踊ります。天候に恵まれない中でもすでに最高のライブを完成させつつあるところで百田さんが「全天候型アスリート」の歌詞を歌うのは痺れましたね。
しかしその後、私はMCを挟んで歌われた『Zの誓い』で更に痺れてしまいました。
百田さんが「こんな可愛い衣装で…次はちょっと格好いい歌を(意訳)」とニヤッとしながら曲紹介をして始まった、劇場版ドラゴンボールZとのタイアップ曲でもあるこの曲は振り付けがとにかくアクション的で格好良いですよね。サビの振付などはまるで空手の演武のようです。
ももクロの五人が今の今まであれだけ私を切ない気持ちにすらさせていたウェディング風衣装を纏ったまま、拳を握り、足を振り上げ、かめはめ波を撃つギャップに私はあっという間にK.Oされヤムチャ状態となりました。
ウェディングドレスで結婚式を抜け出してしまうヒロインの話は義務教育で必ず教わる逆転劇の用例ですが、この花嫁的衣装で青春賦とZの誓いを両方歌ってしまうアンマッチ感がこんなに面白くてエモーションに富むものなのかと驚きます。
そしてその感動には、ももクロメンバーが時折語ってくれる「結婚しても活動できるグループ」という理想郷の見本をコントで見せてもらったような喜びが含まれています。
実際にももクロメンバーどなたかが結婚式を挙げるならその時は何にも邪魔されずに晴れの日を過ごしてほしいものですが、「結婚式抜け出して未来を守りに来ちゃいました」と言わんばかりのZ戦士五人の姿が、私には道着を着て戦うサイヤ人よりも格好良く見えたのです。
4.祝!振り付き行く春来る春
私はももクロちゃんの曲の中に「振りがついたらもう一段階好きになれると確信している曲」が何曲かあり、その中から真っ先に挙げるのが『行く春来る春』でした。
私は決して「バラード曲にも振りがついてほしい」や「アイドルは歌って踊ってなんぼ」と考えているわけではありません。
しかし、曲の持つメッセージを伝えたり、その世界観に受け手を引き込むにあたって、耳に届く旋律だけではなく視覚からアプローチできる振付やフォーメーションというのはライブの現場においてアイドル音楽の持つ最も強力な武器の一つであると思っています。
振付がなくても受け手の私達の感情の真芯をガッチガチに捉える曲もありますし、バラード曲など、歌に特化することで必殺の伝達力を持つ曲ももちろん存在します。
ただこの『行く春来る春』は曲調から歌詞から、振付やフォーメーションが決まることで絶対にもう一段階化ける曲だ!と2015年にシングル『青春賦』のカップリングとして収録されていたこの曲に出会った時から、夜な夜な枕に顔を埋めて叫び続けてきました。
その『行く春来る春』に、ついに、振りが付いたのです。その場で周りにいた友人や多くの知らない人々とビールかけをしたいほどの優勝っぷりでした。
そして振りが付いたことで私の中で「完成」した『行く春来る春』の歌詞が満を持して私の感性をグラングランに揺らします。
また話が逸れますが、ももクロちゃんの曲の歌詞の中で私が特に好きなものには、「私達ファンがももクロちゃんに届けたい感情や言葉を逆に彼女達が私達に歌ってくれてしまっている」歌詞、私が「鏡面効果がある」と表現する歌詞、フレーズが多く存在します。こういう効果に正式な名称があるなら恥ずかしいので早めに教えてください。
わかりやすいところで例を挙げると、
『仮想ディストピア』
「光れ 光れ 君のいる場所」
『走れ!!』
「君が好き それだけで世界を変える 変わる」
『デモンストレーション』
「君は君のままでいいんだよ 涙を拭いて」
などがわかりやすいでしょうか。そしてこの『行く春来る春』はそういったファンの心理と相互性を持つ歌詞に溢れています。というより、意図的にそういうテーマで作られた歌詞だとしか思えません。
鏡面効果を持つ歌詞のある曲は、そこにコールすら要らないと思えてしまいます。彼女達が歌った詞が、そのままその時私達が彼女達に向けて発したい言葉となるからです。
『行く春来る春』は、本当に9割の歌詞がそうなっているで、ぜひ改めて聴いてみてほしいですね。
愛すること、信じること、気高いこと、美しいこと、全てのことが輝いている、それをももいろクローバーZから改めて教わりながら、魚のように涙脆くなりながら、私は次の曲のイントロを聴いたのです。振付師の石川ゆみ先生、本当にありがとうございます。
そしてこの日の最後、私はこの曲の1フレーズをもう再び思い出して魚人化することになります。