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ももクロ体験談

ももいろクローバーZ、そのメンバー百田夏菜子ちゃんの応援ブログです。本当はほとんど落書き帳です。Twitterアカウント:nobusen2

皆さんこんばんは。

今日は先日東京キネマ倶楽部で行われた『MTV unplugged-Momoiro CloverZ-』が最高だったのでその話です。




unplugged(アンプラグド)とは世界に視聴者を持つミュージックチャンネル、MTVの音楽番組の一つです。「unplugged」というタイトルは「プラグを抜いた」という意味から付けられており、番組とは言っても沢山の出演者や企画があるわけではなく、出演アーティストのアコースティックライブを丸々一本放送する内容となっています。


今回、女性アイドルの出演は初めてのことだそうで、過去の出演者を見てみると、エアロスミスやポール・マッカートニーといった海の向こうの世界的アーティストを始め、日本人アーティストも平井堅や宇多田ヒカル、水樹奈々、KinKi Kidsなどの名前が並びます。

なるほど私達の推しアイドルももいろクローバーZが呼ばれたことが快挙であると一目でわかりそうな面子でした。


私は加入しているスカパーのプレゼント企画で観覧に応募し運良く当選することができました。ももいろクローバーZが遭遇する未知のライブに胸を踊らせ、また緊張しながら会場の最寄り駅である鶯谷へと向かいます。


「これに出られたら一流」とも言われるほど格式の高い音楽番組は番組観覧者である私達ファンにもその品格を求めます。

ファングッズの着用、持ち込みは禁止。また「服装はスマートカジュアルなものを」と当選時に説明されました。原色カラーの服ももちろん禁止となっており、普段ライブ会場で目をチカチカさせるももクロファンのビジュアルを保つことはできなくなりました。


私は午前中で仕事を終えた後、スマートカジュアルという耳馴染みのないお洒落な呪文に身を焼かれながら披露宴の二次会のようなシルエットの服に着替え(これがまた会場で若干浮いてしまう)、いざ会場に入場します。





(当日会場で司会の方に「SNSなどで感想を呟き拡散してくれ」と言ってもらえたので記事にしますが、これより下の内容は1月にテレビ放送される番組内容の一部にもなるので情報遮断派のファンの方はページをお閉じください。)






薄暗い明りでライトアップされた会場は普段のももクロライブではまず見ることのない大人な雰囲気。

ギターやベース、パーカッションなどの楽器がセットされたステージの中央に5つの椅子。この形はももクロ5人とTHE ALFEE坂崎幸之助氏の音楽番組「ももいろフォーク村」を彷彿とさせますが、まるでジャズBARのような照明がそれを否定します(ジャズBARには行ったことがないので印象だけで書いています)。



開演時間になると、司会者から、今回のライブは着座鑑賞、コールや踊ることは禁止、お前達に許されるのは曲中の手拍子と曲終わりの拍手歓声のみ。クレーンカメラを頭上すれすれに回すから死にたくないなら途中で席を立つんじゃないぞ。といった案内が行われます。

その後、司会者が開演を宣言するといよいよももいろクローバーZのunplugged、アコースティックライブという形式でノイズを排除したももクロと音楽の真っ向勝負の開戦です。



まずはセットリストをどうぞ。


MTV unplugged-Momoiro Clover Z-

01.サラバ、愛しき悲しみたちよ

02.WE ARE BORN

03.DNA狂詩曲

MC

04.BLAST!

05.モノクロデッサン

06.今宵、ライブの下で

MC

07.白い風

08.青春賦

MC

09.マホロバケーション

10.行くぜっ怪盗少女

11.走れ!

MC

12.MOON PRIDE

13.灰とダイヤモンド



いつも通り全曲レポを書くには校正力が足りず、主に印象に残った楽曲に内容を絞っていることをお許しください。




M1.サラバ、愛しき悲しみたちよ




まずバンドメンバーがステージの上に、続いてメンバーが現れます。

近い!美人!キラキラ…衣装かわいい…目の前に現れた天使5人に狼狽えるだけの私を置いてこの曲『サラバ』のイントロが流れ始めます。


バンドはギター1名、ベース1名、キーボード1名、パーカッション1名、ストリングス隊3名の編成。

unpluggedのタイトル通り、普段のライブではゴリゴリの布袋サウンドがエレキギターで鳴り響くこの曲もアコースティックアレンジで新しい雰囲気のものになります。

先に書いた通り、客席の私達は「かけ声」「踊り(振りコピ)」を禁止されています。

普段のライブでコールや振りコピの盛り上がるこの曲も、ももクロの5人の歌だけで作り上げられていきます。彼女達は横並びに立っていますが振付はありません。


この曲には後半の玉井さんのソロパートの前に「天使の歌声聴かせてしおりー!!」

と沢山のファンが叫ぶコールがあるのですが、当然それを叫ぶことはできません。

しかし、その直後の玉井さんは自分のソロパートでしっかり「天使の歌声」を聴かせてくれました。私たちが頼みこまなくてもよかったのだ…と当たり前のことを再確認し、私達はその歌声に酔いしれます。

玉井さんの、癖に頼らない歌表現は本当に聴き心地が良く美しい。振付もないこの日のアレンジでは、玉井さん推しもそれ以外のメンバーのファンも全員がその歌声に集中することとなりました。


そして、沢山のファンが声に出さずに叫んだ「天使の歌声聴かせて!」の直後の玉井さんのソロパートの歌い出しが「心の声がこだまする」だと後で気付いた時は笑ってしまいました。


「このライブが普段のライブと全く違うものになる」を身体で感じることができ、そしてTVショーとしては彼女達の最も有名な歌の一つでオープニングを迎える見事な一曲目だったと思います。




M2.WE ARE BORN




次の曲『WE ARE BORN』は、MTVで1月にされる当ライブの本放送で、特に百田夏菜子さん推しの方には必ずチェックしてほしい鳥肌のパフォーマンスでした。

 最後のサビの歌い出しは百田さんのソロになるのですが、とにかく百田さんの歌とそれを支えるアレンジが素晴らしかった。


これに関しては私が1千文字の説明をする10倍、放送を見てもらうことが手っ取り早いです。百田さんの歌う2行ほどのソロパートには私の1万文字分の情報と感情が凝縮されています。



最後のサビで百田さんが「WE ARE BORN NOW」と歌う瞬間、原曲なら流れているバックの演奏が止み、無音の中に百田さんの歌う誕生の瞬間だけが響きます。

それに耐えうる、どころかその状況を全て掌握する百田さんの圧倒的な歌唱でした。私はそれこそ産まれたての赤ん坊になったように息の仕方を忘れました。


何度も書きますが、この日、私達観客席のファンはペンライトを振ることもコールをすることもメンバーの振りに合わせて踊ることも禁止されています。私達は彼女達のパフォーマンスに一切の手段でグルーヴを乗せることができないのです。

彼女達からしてもそれは壁の一つだったのではないでしょうか。目の前にはファンがいて、彼らがいつも一緒に盛り上がってくれる時と同じ歌を歌っているのに、何も呼応がない状態で「ライブ」という形式で歌い続けなければならない違和感です。


観客席にいる私も、普段なら「一緒に盛り上がって楽しい」彼女達の楽曲やパフォーマンスに対してアウトロの後の拍手でしか共鳴できないことについては無力感すらおぼえました。

そんな中での百田さんが叩きつけるように見せつけたのは、彼女の確かな歌の力でした。


会場が盛り上がっている(ように見える)わけでもない。踊っても汗をかいても涙を流してもいない、ただまっすぐそこに立った百田夏菜子のまっすぐな歌声に身体を震えさせられてしまったあの瞬間、このunpluggedにおいて「ももいろクローバーZが音楽と真っ向勝負する」という意味での勝敗が私の中で決していたのだと思います。


とにかく皆さん、2018年1月の本放送をお楽しみに(回し者感)。




M9.マホロバケーション




3曲目以降も、ももクロの5人はとびっきりの歌のパフォーマンスを見せてくれました。楽器の生演奏だけで歌う、という点では先にも書いた彼女達がCS放送に持つ生放送歌番組「ももいろフォーク村(以下フォーク村)」とも共通するのですが、今回は他所の局であるという緊張感以外にも大きな違いがありました。


それは「5人で自分達の歌を歌い続け、あくまでももクロのライブとして成立させている」という点です。

フォーク村では坂崎幸之助師匠の下、ももクロの5人がフォークをはじめとした様々な音楽や楽器に挑戦します。5人、ユニット、時には一人で持ち歌以外の音楽と取っ組み合いをし、勝ったり負けたりを繰り返し、それを私達視聴者も楽しみます。


しかし今回のunpluggedは全編ももいろクローバーZの楽曲で構成され、いつもの彼女達のライブと同じように進行し、そこにコール等についての制限が加わります。

「自分達の持ち曲、自分達の歌で音楽TVショーを完成させてみろ」という勝負のステージなのです。

これはどちらがすごいという話ではありません。フォーク村があったからこそ今回このような挑戦の場に立つことができたと言えるでしょう。

そして私は、ここまでの8曲で既にももいろクローバーZはそれを完遂したと感じていました。


M5.『モノクロデッサン』は、夏前の青春ツアーから見られる百田さんの語りのような歌い出しに世界中の人が心惹かれるのが楽しみです。

私が「アコースティックライブなら絶対この曲を演る」と楽しみの大本命にしていたM6.『今宵、ライブの下で』は生演奏と本当に相性がいい。彼女達が私達ファンを想って歌ってくれるこの曲は鼓膜ではなく涙腺で聴きます。


バラード曲パートとなったM7.『白い風』M8.『青春賦』はももクロ屈指のベストアクトメーカーの2選手。私達ファンからすれば普段から聴くことに徹していた曲でしたが、そうではないMTV視聴者に「歌い上げるももクロ」の底力を知ってもらうのにこの上ないタッグだったのではないでしょうか。

白い風の落ちサビ前の有安さんのロングトーンが年々研ぎ澄まされていくことは冬の恒例ニュースですが、この日の有安さんはこの曲も他の曲の見せ場も、怖いほど頼もしい調子で歌いました。私は終演後に熱くなって「放った3Pシュートが全部入っていた」と言い表しましたが、今でもその通りだったと思います。日本武道館コンサートを一人で歌い切ったももクロの歌唱のエースは貫禄すら感じさせる歌唱表現でももクロの音楽に説得力を与えました。



そんなバラードブロックを終え、次のMCの時間の終わりに彼女達が「やっぱり私達から踊りをとったら何も残らないので…」と口にします。

私は正直その冗談に全くテンポよく笑えないほど、ここまでのももクロ5人の振付なしのパフォーマンスに屈服していました。ここまで歌だけで私達を制圧しておいて何を仰せか…。

私が「次の曲からは更に踊るももクロが見られるのか…!?」と遅れて理解した時にはM9.『マホロバケーション』のイントロが流れ始めます。

そして私は会場の空気が風を吹かせたように変わるのを感じました。ここまで歌のみで世紀の挑戦ライブを見事に完成させてきたももいろクローバーZが、もう一つの武器、踊りに付けた枷が外れた音が聞こえたのです。


「この人達は歌って、踊れる、アイドルグループだった。」

それを思い出させてくれる振り付き楽曲マホロバケーションの解放感と、それを忘れさせられてしまっていたほどのここまでの歌唱のパフォーマンス8曲の合わせ技に、私達は縛り付けられた椅子の上でただ震えました。

これが、これこそが私達が世界に誇る日本のアイドル、ももいろクローバーZだ。MTVから世界へ発信したいももクロ、リミッター解除のパフォーマンスでした。




M13.灰とダイヤモンド




マホロバケーションで解き放たれたももクロの魂はそのままM.10『行くぜっ怪盗少女』に雪崩れ込みます。

エビ反りジャンプではなくエビ反りシンバル叩きを披露した百田さんに笑わせてもらい(意味がわからないでしょうが放送を見てほしいです)、M11.『走れ』の落ちサビでは初めて、百田さんが歌っている間に他のメンバーが振り向いて百田さんと同じ方向を見る振付を生で見ました。5人が同じ方向を見据えるももいろクローバーZのフォーメーションは決して失われてはならない日本の無形文化財です。

コール論争の巻き起こらないM12.『MOON PRIDE』で格好良く踊るももクロを堪能すると、いよいよ最後の曲M13.『灰とダイヤモンド』です。

ファンなら誰もが知るももいろクローバーZの名バラード曲。

踊りのリミッターを解除した完全体ももいろクローバーZのパフォーマンスを謳歌した後、改めて、そして満を辞して流れるこの曲のイントロに、私も気を引き締めるような気持ちで彼女達を見つめます。


この曲は紅白歌合戦に初出場を果たした翌年2013年、ももいろクローバーZの音楽の世界観を180°変えた2ndアルバム『5th dimension』の最後に収録されている曲です。


当時のファンの賛否が大きく分かれもした、ももクロの音楽が新しい可能性に挑戦したアルバムを締めくくる一曲が、MTV unpluggedというももクロの音楽の一つの到達点を示すためのライブの最後に歌われたのだという事実も私の胸をキュッと締め付けます。


過去よりも高く飛ぶために

助走つけるために

何度も生まれ変わってる


今日のももクロのパフォーマンスを観た最後の私に、この歌の詞が深く深く突き刺さります。

「全力時代」と言われた紅白歌合戦初出場までのももいろクローバーZから、音楽的な幅を広げる挑戦を始める一歩目となったアルバム5th dimention。そこからももいろクローバーZの音楽は、賛否に揉まれながら、時に挫折しながら確かに成長を続けてきました。


かつてのももいろクローバーZは歌い踊るその姿勢が評価されてきました。それを評価されることが彼女達のものすごさであることは間違いないでしょう。しかし、その後の彼女達はそういった全力の姿勢に対する評価に頼り続けることなく、それを数年の年月をかけて"音楽の力"に昇華しました。


あの頃汗や涙として流れていた全力の魅力が、彼女達の奏でる音色に乗って流れ、私達の心を同じように揺さぶるのです。

数多のライブ経験を経て、楽曲経験を経て、彼女達の音楽は、灰の中の、本物のダイヤモンドに大きく近づいているのだと、最後のこの曲のももクロ5人の素晴らしい歌唱を聴いて思いました。


過去よりも高く飛び続け、アイドルの最高到達点を更新し続けてほしい。そんな私のファンとしての夢を一つ叶えてくれた最高の終演曲でした。



そんなMTVunpluggedは間違いなくももクロの音楽が大きな壁を一つ越えたことが証明されたライブだったと思います。

そんな我らがももいろクローバーZはこの11月から全国都道府県ツアー『青春』の第二弾を回り始め、12月には大阪と埼玉でももいろクリスマス2017を開催します。

きっと2018年1月の放送日はあっという間に来てしまうのだろうと占いつつ、拙い感想ブログを締めさせていただきます。