子犬を受け入れる時は受け入れた次の2日間は休みである事が大事です。

この2日間は飼い主が色々教えるより、子犬に色々教えてもらう事が大事なのです。時々ルールを教えて行くのも必要ですが、基本は子犬の行動を観察することで今後どうすれば良いのかが分かってきます。

 

朝ごはんの時間です。ふやかしてドライフードだけであげてみる事にしました。あげたフードはニュートロのラム&玄米。ちゃんと完食してくれました。

 

『フードの給与量は各メーカーによって違います。パッケージに書いてある体重に応じた量を基本にして、ご飯をあげてください。実際のフードと違う他のメーカーの軽量カップでは、目盛りと実際の量が違ってきます。できれば最初は普通のカップを使ってフードの量を計量器で測ってください。実際に他社のドッグフードのカップに書いてある160gの目盛りに合わせて160gのフードをあげていたつもりが、実際に重さを測ると80gしかあげていなかった方もいました。』

 

ご飯を完食したので水を必要な分だけ容器に入れてあげます。水を飲み終わった、もしくは途中で飲むのを止めたら容器を下げます。ここで必要以上に水をあげる、もしくはいくらでも自由に飲める様にすると、トイレが近くなり失敗が増えます。出来ればここは飼い主が水の摂取量を管理してあげる事が重要です。

 

『脱水してるかの確認方法。首の上の根っこあたりを軽く摘んで離して見てください。そこで皮膚の戻りがよければ大丈夫。逆に摘んで離してゆっくり戻る、あるいはちょっと山になって戻らない場合は水が足りていないということですので、水を与えてください。ちなみに人間の手の甲で同じようにやると同様の結果が出ます。この時期、マスクでなかなか喉が乾かなくてそのまま脱水症状を起こしてしまうというニュースを見ますが、手の甲を摘むと脱水症状を起こしているか確認できます。』

 

でも飼い主としてはまだゆっくりできません。なぜなら10分-15分以内にトイレをしたくなるはずだからです。子犬の頃は行動の節目ごとにトイレにいきたくなります。遊んだ後、食べた後、水を飲んだ後、起きた後(昼寝も含む)に大体おしっこをしたくなります。そのため、それに合わせてトイレに出してあげると上手にトイレをしてくれて失敗もしないはずです。

 

そろそろトイレに行くはずなので、ケージの扉を開けて「おいで」と言って抱っこをしないで誘導しながらトイレの場所に行きます。そうするとケージからどうやってトイレに行くかを覚えてくれるのと、家の環境にも慣れてくれます。

 

ケージの置き場所に悩んでいる方は、出来るだけトイレに行きやすい設置場所をお勧めします。毎回抱っこして連れていかないと行けないような場所は避けてください。例えば寝床(ケージ)が2階でトイレは1階のリビングとかですと子犬が自力で行けません。例え階段を上り下り出来ても、まだ関節等が発達してないので階段の上り下りは避けたほうがいいです(1~2段は大丈夫です)。

 

こうやって自力で行けるようにすれば、トイレに行きたくなったら自分で行くようになります(間に合うかは別ですが…)

 

 

 

子犬は環境が変わると好奇心色々な物と遊び出してしまいますが、トイレをするまでは静かに見守ってあげてください。

 

トイレが終わったので外でちょっと走りながら遊んだりして褒めてあげます。中に入る時も抱っこせず自分のケージが置いてある部屋まで誘導して連れて行ってあげます。

 

 

 

もうお気づきだと思いますが、子犬のしつけについてはトイレのしつけが最優先で、スケジュールもトイレのタイミングで回ります。トイレが安定的に大体決まった時間にできるようになり、多少の我慢もできるようになれば自由度を増やしていきます。今はなるべくトイレを失敗させないのが目標ですので、失敗する可能性を低くする事が重要な鍵となります。

 

そして悪循環に入らない事が大事なポイントです。例えばかわいそうだから日中ケージから出して上げたいと思い、出していたら目を離した隙にオシッコをしてしまった。また失敗されると困るから一旦ケージに戻し、時間を置いてから出したらまた失敗した。こうなるとケージの外のリビングが犬のトイレであると間違った認識をしてしまい、失敗が多くなります。

 

ケージから出す時は一回トイレに行かせて用を済ませてからリビングで遊んであげてください。ちょっとでも目を離す場合はケージに戻す事も大事です。基本子犬を集中して見ていられない場合―例えばテレビを見ながらや仕事しながら、誰かと会話している時はケージに戻してあげてください。

 

ちゃんと集中して遊んであげれば、遊びも5分から10分程度でいいです。この段階ではそれ以上になるとトイレの失敗に繋がる可能性が高まるので注意。

 

10分程度遊んだらケージに戻す前にトイレに連れて行き、トイレをしたらケージに戻して上げます。

 

 

 

流れとしては、ケージにいる→ トイレ→遊び→トイレ→ケージの繰り返しです

 

最初の頃の一日の流れはこんな感じです。

 

ケージで起床→トイレ+ちょっと遊び→ケージ、ケージでご飯→トイレ→ケージ→トイレ→遊び→トイレ、ケージ→トイレ→ケージで昼ごはん→トイレ→ケージ→トイレ→遊び→トイレ、ケージ→トイレ→ケージで晩ご飯→トイレ→ケージ→トイレ→遊んで→寝る前のトイレ→ケージで就寝

 

 

 

ここで個体差が出るとしたら食事と食事の間のトイレの時間・頻度と、食事の前と後どちらにトイレをするかです。もしご飯食べている途中にちょっと離れてトイレをする子でしたら、ご飯を準備する前にトイレに行かせたほうがいいでしょう。ご飯を準備してからトイレに出すと、子犬はご飯が気になりすぎてなかなかトイレをしてくれなくなる子もいます。

意外とケージに居る時間が長い?

 

「ケージに入れるのはかわいそう」とよく聞きますが、ケージは犬にとっても飼い主にとっても大切なものです。特に子犬の時はトイレトレーニングだけでなく子犬自体の安全を守るためでもあり、子犬自身が安心して寝られる所でもあります。

 

3~4ヶ月になると飼い主にも慣れ行動力も増し、その代わりリスクも増えます。実際3~4ヶ月の子が出かけた飼い主を探すために脱走してしまい、迷子になった子も多くいます。家から脱走してしまった子犬の多くは家の中でフリーにしていたか、サークルにいた子たちでした。

 

基本的に子犬が生後6ヶ月になるまでは一日3回ご飯をあげるのが望ましいです。子犬は消化が早くすぐお腹が空いてしまうので、時間が開きすぎると空腹で胃液を吐いたりしてしまいます。また、子犬用のフードは1歳まであげるのが良いです。

 

 

 

特に起こす必要がなければ寝かせてあげるのが一番です。ご家族にまだ小さい子供がいる場合は、寝ている時はそっとしておいてあげてね、と言ってあげてください。子犬は眠っている最中、今まで経験した事や学んだ事を復習しています。たまに夢の中で走ったり吠えたりして、体がピクピクしたり寝言を言ったりして痙攣の様に見えますが、安心して見守ってください。

 

 

 

 

 

午後はトイレに出したりしながら家の環境に慣れさせ、遊んでいる時も、たまに外に誘導してトイレに出してあげて、なるべくトイレを成功させるようにしてあげます。

 

 

 

私たちが住んでいる所は田んぼに囲まれた散居村で人も車もあまり通っていません。そのため、街中の環境に慣れてもらうために、あえて苦手かもしれない交通量の多い所に連れて行きました。社会勉強の重要なポイントは、苦手とする物にどれだけ慣れさせるかです。そのためにはどんどん慣れていない所に連れて行く必要があります。

 

 

 

 

 

 

次回の大通り沿いへのチャレンジは、散歩ができるようになってから再挑戦、それでも大丈夫だったら踏切や駅の近くも行ってみてどんどんハードルを上げていきます。

 

仮にもし怖がってたら慣れるまでそこから離れないようにします。 今は好奇心が多い時期でもありますが数週間後には恐怖心も芽生えて来るので今のうちにいろんな物を経験させる事が重要です。

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