ブログ読者さん(兼ピグ友さん)からご質問をいただいたので、
久しぶりにまじめに記事を書きます。
話題は、「中国の豆腐食品」。
日本にいると「中国にも豆腐はあるの?」とよく訊かれ、
中国にいると「日本にも豆腐はあるの?」とよく訊かれるのですが、
実は豆腐は“もともと中国発祥”のものです。
Wikipediaで調べればわかりますが、
1400年以上も前に中国から日本に伝えられたという説が有力です。
ただ、同じ大豆食品でも、“納豆は日本固有”のものです。
前回記事で「麻辣香锅の中に入っている“豆腐の皮”」を紹介しましたが、
これは日本の“湯葉”とは異なり、日本ではほとんど見かけません。
中国語で
“豆腐皮(Dou Fu Pi)”と呼ばれるものが“豆腐の皮”
“豆腐衣(Dou Fu Yi)”と呼ばれるものが“湯葉”です。
それぞれのイメージ画像はこんな感じになります。
<豆腐皮とこれを使った料理(京酱肉丝)>
<豆腐布とこれを使った料理(香菜とあえた凉菜)>
大きな違いは、その製造工程と仕上がったときの厚み。
豆腐皮は、布の上に豆乳を薄く延ばして固めて作りますが、
豆腐布は、湯葉と同様に豆乳の上澄をすくって作ります。
その結果、豆腐皮の方が豆腐布よりも厚みがあり、食感も全く異なります。
京酱肉丝は、北京を代表する家庭料理(家常菜)で、
甜麺醤の味付けで炒めた細切り肉を、
白髪ねぎと一緒に“豆腐の皮”に包んで食べるのが一般的です。
細切り肉のこってりした甘味とコク、ネギと豆腐のさっぱり感が
バランスよく融合したとても美味しい料理なので、
北京料理を初めて食べる・・という方にもオススメの一品ですよ~。
ちなみに、豆腐料理に関する中国語はこんな感じです。
木綿豆腐・・・私が話すときは「硬豆腐」が一般的。
ほかに「板豆腐」「普通豆腐」「老豆腐」という呼び方もあります。
絹ごし豆腐・・・私が話すときは「軟豆腐」が一般的。
ほかに「嫩豆腐」「水豆腐」という呼び方もあります。
充填豆腐・・・これは漢字が全く同じで「充填豆腐」。
ほかに「盒豆腐」「内酯豆腐」という呼び方もあります。
凍り豆腐(高野豆腐)・・・これも漢字が全く同じで「凍豆腐」。
でも日本の高野豆腐よりは粗目で、スポンジのような食感。鍋に合います。
たまご豆腐・・・これはビックリされる方が多いようですが「日本豆腐」です。
もともと日本のものなのでしょうね。
油揚げ・・・これも漢字がほぼ同じで「油豆腐」。
というよりは、中国語表記の方がわかりやすいかもしれません。
寄せ豆腐(おぼろ豆腐)・・・「豆腐花」が一般的。
ほかに「豆腐脳」という呼び方もありますが、ちょっとグロいですね。
豆乳・・・中国では乳製品とははっきり区別するため、「豆浆」と呼びます。
ファストフード店のレギュラーメニューに並ぶほど、「豆浆」は人気があります
ちなみに私は、毎日食べても飽きないぐらい豆腐が大好物です。
中国語の中でも料理に関する単語、特に魚料理と豆腐料理に関する単語は
比較的早い時期に学習したと思います。
あと、豆腐や茶葉を使った素食料理は、とってもあっさりしていてヘルシー。
日本でも、そういった中華料理が食べられるようになってほしいです。