僕は全盲で車いす。


いつものような出だしで始まりましたが、今回の記事は私の彼は全盲で車いす、ということで私(さち)が投稿させて頂きます。

そして、長い記事になりますがお付き合い頂けたら、ありがたいです。


前回の記事を読んでくださっている方には、その後のご報告になりますが、前回の記事を読んでいない方は、こちらを読んで頂けたら嬉しいです下矢印


先日(3月23日)に、私も同席のもと、彼(のぶ)と、現在利用させて頂いている、同行援護の事業所の統括部長さんとお話をさせて頂きました。


統括部長さんが、関係ヘルパーさん全員にヒアリングした結果、全面的に事業所側の過失であるというか、説明不足であるということを認めた上で、謝罪させてくださいとのことで、謝罪をして頂きました。

それから、本来、月ごとに支援の1ヶ月後「同行援護サービス提供実績記録票」を持ってきて本人に確認をし、サインをもらわないといけないところ、その書面すら出していませんでしたとのことでした。

彼(のぶ)は、この事業所をもう2年以上利用していますが、「同行援護サービス提供実績記録票」を、1枚も確認したことがなければ、サインをしたこともありません。


統括部長さんはこの日、先月(2月分)の「同行援護サービス提供実績記録票」を持参し、説明されていました。



疑問1

◯今回、問題となった「サービス実施記録」の記入について、これはあり得るのか。

お客様の名前、サービス担当者の名前、サービス実施日時のみしか記入されていない。


疑問1に対する事業所側の回答

◯これは駄目です。記入した本人には指導しました。

※このあと知ったのですが、この「サービス実施記録」を記入したヘルパーさんは、サービス担当責任者です。



疑問2

●支援終了時に「サービス実施記録」を本人(のぶ)の前で書いて行かれるヘルパーさんがいない。複写になっているお客様控えがもらえない。

※契約書には毎回支援終了時に、利用者から書面によりサービス提供の確認を受けます。記録の複写物の交付を受けることが出来ます。とある。


疑問2に対する事業所側の回答

◯視覚障がいのある方は、お客様控えはいらないと言う方が多いので、お客様控えがいるかいらないかの確認を契約時するはずが、確認を怠り事業所側の勝手な判断でお渡ししていませんでした。


疑問2に対する事業所側の今後の対応

◎支援終了時、ご本人(のぶ)の前で「サービス実施記録」を記入し、お客様控えをファイルに綴り置いていきます。



疑問3

●今までのお客様控えをもらいたいのだが、どうしてもらえないのか。


疑問3に対する事業所側の回答

◯事業所にある本紙をコピーしてお渡しします。

※彼(のぶ)のお客様控えの行方はわからず、全て揃えることは出来ないようです。辞めてしまった人もいて、回収することが出来ないようですが、お客様控えをヘルパー個人が各自で保管することはあり得るのでしょうか?明確な回答はありません。


疑問4

●居宅介護計画書をヘルパーさんが持って来られ、来週までにサインをしておいてくださいと言われたが、視覚障がい者に対して、計画書に書かれている内容の説明がない。後日、内容の説明はして頂いたが、本人(のぶ)がサインをしただけで、こちらの控えには説明者の名前もなければ、説明同意日の日付が入っていない。先日、事業所で閲覧させて頂いた際に、事業所の計画書には日付が入っていた。

※この対応をされたヘルパーさんも、疑問1のサービス担当責任者です。


疑問4に対する事業所側の回答

◯統括部長さんは、この計画書のことは知らなかったと・・・。この状況の計画書に関しては無効です。


疑問4に対する事業所側の今後の対応

◎居宅介護計画書を作り直し、説明者、同意日を記入の上、お渡しします。



今回、問題となったのは「サービス実施記録」でしたが、その他の疑問の回答も頂きました。ただ、この「サービス実施記録」を皮切りに、彼(のぶ)に対して必要な書類の確認の全てをしていなかったことまで、発覚しました。

統括部長さんからは、事業所の問題や内情なども聞かされましたが、事業所内の問題は彼(のぶ)を含め利用者には関係ないことだと私たちは思います。



誠意を持って対応させて頂きたいという統括部長さんが、今までの「サービス実施記録」のコピーと「同行援護サービス提供実績記録票」をすぐにお持ちしますと事務所に戻られましたが、事務所に戻られる途中で、統括部長さんに急遽支援が入ってしまったとのことで、後日でお願いしますと彼(のぶ)に連絡が入りました。

が・・・

この時すでに頂いていた2月の「同行援護サービス提供実績記録票」を確認していた私が、その「同行援護サービス提供実績記録票」に不正ではないかと思われることを見つけてしまったんです。

これは、たまたまなのですが、彼(のぶ)の習慣なのか誰かと出かける時には必ず私に「いってきます」とLINEが来ます。そして、帰ってきた時には「ただいま」とLINEがくるんです。

それは同行援護の時も同じで家を出るときに「いってきます」、同行援護から戻りヘルパーさんが家を出てから5分前後ぐらいに「ただいま」と。

その記録が私のLINEにはあったので、その「同行援護サービス提供実績記録票」と照らし合わせたのですが、もうヘルパーさんが帰ったあとなのにも関わらず、ヘルパーさんが帰ってから30分以上経ってからサービス終了時間になっているのが2回もありましたガーン

その旨を、頂いた電話で私が統括部長さんにお伝えしたところ「関係者全員集めます」とのことでしたが、すぐに「サービス実施記録」のコピーと「同行援護サービス提供実績記録票」をくださいとお伝えし、夕方から別の事業所の調理支援が入る彼(のぶ)は一緒にはいけないが、事業所の所長が居る時間に私がそれを取りに行くということで了承して頂きました。

ただ、前回「サービス実施記録」の閲覧に行った際、所長さんの対応や態度がかなり酷く、私が一人で行くには心配とのことで、私の会社の社長が同行してくれることになり、無事、書面は回収してきました。


不正ではないかと思われる書面の事実に彼(のぶ)は、「俺が全盲であるということをいいことに、こんな事をされているのか」と、傷つき精神的に落ちてしまっています。

私たちのブログを読んでくださっている方は、ご存知だと思いますが、彼(のぶ)は、自分の家族に全盲である事を利用されてしまったという経緯があります。なので、この事業所を信用していた彼(のぶ)にとっての精神的ダメージはかなり大きいです。障がい者を傷つける障がい福祉の事業所があっていいのでしょうか?


こういう状況にならないための「サービス実施記録」や「同行援護サービス提供実績記録票」であって、お互いを守るために利用者の確認は必要なことだと思うのですが、どちらも無いということは、国への不正請求のために全盲である事を利用したとしか思えなくなってしまいます。

これが事実なら、2月の請求だけでも合計1時間水増し請求されていることになります。

彼(のぶ)には、自費は発生しません。

それでも、事業所に国から支払われるお金は、国民の税金によって賄われています。

そういう大切なお金をこんな形で、不正に請求されているとしたら、彼(のぶ)は、自分のせいで申し訳ないと思ってしまう人なんです。

仮にも同行援護という視覚障がい者のサポートをする事業所ですから、彼(のぶ)以外の利用者さんは大丈夫なのかと心配になります。

統括部長さんも所長さんも言っていましたが、「サービス実施記録」も「同行援護サービス提供実績記録票」もいらないと言う利用者さんが多いそうです。

でも彼(のぶ)は、いらないとは言っていません


その後、統括部長さんからは何の連絡もありません。


県の方には大まかな話はしてありました。事業所名については、事業所との話し合いの後に判断させて頂きますということで保留にさせて頂いていましたが、これは報告しなければならない案件なのだと思うので、全てを報告させて頂きます。


この事業所は、彼(のぶ)がまだ実家にいる時からのお付き合いだったので、私は介入せず、彼(のぶ)に任せてきたというのもあります。たらればでしかありませんが、もし私が生活全面のサポートをするようになってからでも、私が介入していれば、こんなにも彼(のぶ)が傷つくことはなかったのかもしれないと思うと、私自身介入してこなかったことに今、深く反省しています。


長くなりましたが、ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました。    さち