僕は全盲で車いす。

僕は昨年、15年来の友達をこのブログに載せた記事によって失った。

僕はこのブログを通して、自分に起こった出来事やその時の感情などを載せることが多い。

その友達との出来事、その時の僕の感情を記事にした。そのことで、その記事についたコメントによって友達が「攻撃された」「傷ついた」と何度も言い、最終的には「ブログによって僕たちに晒された」と言われた。

全ては受け取る側の解釈なのはわかっているので、僕たちはその友達が、そう思い、そう解釈したのなら、そうなのだろうと思う。

ただ、僕たちがその記事についたコメントを読むかぎり攻撃や批判と言われるようなものはないと思った。むしろ、その友達への温かい言葉が多数あったことは事実なのだ。

当時、僕たちは『晒す』とはなんなのかということを考えた。色々調べてみたりもした。


ネットで晒すということ

SNS上で『晒す行為』とは、一般的にSNSのアカウントを用いてインターネット上で特定の人の名前、住所、経歴などの個人情報や顔写真などの肖像を許可なく公開する行為全般を指します。このような「晒し」行為が直ちに犯罪行為となるものではありませんが、公開する情報の内容によっては犯罪となる可能性は否定されません。


僕たちは、その友達を特定できるような情報は一切載せてはいない。

事実、友達はその記事を読んでも自分の事だということに、一度読んだだけでは気づかなかった。

もし僕たちの行為が『晒す』という行為だとしたら、僕たちのブログ自体がたくさんの人たちを晒していることになる。

僕の家族、障害福祉の事業所やヘルパーさん、市役所の人や病院・・・。


それでも、僕たちは自分たちに起こった事実を書くことで、その時に感じた感情を嘘偽りなく書くことで、ここまでブログを続けて来た。

それは今後も変わることはないと思う。

今、僕たちの生活の中でSNSが欠かせないものとなっている。その中で、自分たちが意図していないことでも相手の受け取りや解釈によっては、トラブルになってしまうことがある。そのことも、ちゃんと理解した上でこれからも続けていきたい、僕たちなのでした。


その友達と、もう連絡を取ることはないけれど、友達が元気に、そして幸せでいてくれたら僕たちはそれだけでいい。