ブログを読んで頂き、ありがとうございますおねがい


僕は全盲で車いすです。

僕は一見、目が見えるように見えるので全盲だとわからないことが多く、車いすユーザーでもあることから余計に視覚障害(全盲)があることが伝わりづらい状況にあります。


その状況から、お互いに不快な思いをしたり、誤解を招いてしまうことがありました。

そのことを載せた記事がこちらです下矢印下矢印下矢印


この記事を読んでくださった方々からコメントを頂きブログを通して皆様のアイデアから生まれた彼女(さち)手作りの『目が見えません』マークびっくりマーク


以前、試作品としてご紹介させて頂きました。

その試作品に対して色々ご意見を頂いて、一部改善し今回、完成品としてご紹介させて頂きます。


その完成した

『目が見えません』マークがこちらですびっくりマーク

角を丸くした名刺サイズの白いフェルトの生地の中心部分に、閉じたまぶたと鼻を黒の刺繍糸で表現し、まぶたの下にピンクの刺繍糸で頬を表現してみました。まぶたの刺繍を中心として、その上に青い刺繍糸で「目が見えません」と文字の刺繍をしてあります。

フェルトのまわりは刺繍糸で縁取ってあります。

※僕と同じように画像では分からない方のために、説明を入れてみましたが、説明が下手くそなため分かりづらかったらごめんなさいお願い


改善点として、マークのサイズを名刺サイズに変更して、チャック付きのケースに入れることにしました。上記のものは、首から下げるタイプのものになります。

フェルトだと、すぐによれてしまったり、汚れたりしてしまうのではないかというご意見を頂いたことからケースに入れることにしました。

持ちを考えて、フェルトではない素材というご意見もあったのですが、どうしてもフェルトにこだわる理由が、これを作った彼女(さち)にはあるので、そこは彼女の意見を尊重させて頂きました。


このマークは目が見えないということが、分かりづらい、伝わりづらいことから『目が見えません』とストレートに伝えることを目的としています。ただ、その伝えるということの前に、このマークを使う方への想いが彼女にはあります。


目が見えないということは、このマークを使うご本人は見ることが出来ないということを、触ることで自分が身に付けるものを確認して欲しいということなんです。通常、使われている障害者マークは平面のものが多く触ってもわかりません。それは視覚障害者マークも同様です。フェルトに刺繍し凸凹で文字やデザインを表現することで、使うご本人が触ってみて、どんなものなのかを少しでも分かるようにしたかった。そしてなにより、触るからこそ固い素材ではなく、柔らかく温かみのあるものにしたいという想いなんです。それを作れるのがフェルトに刺繍することでした。


だから、使って頂く方には、まず使う前にケースから出して確認してみて欲しいんです。伝えることも大切ですが、どんな物で伝えるのかをご本人が知ることも大切だと僕たちは思っています。


皆様からのコメントで、とても馴染みやすい優しい表情(デザイン)、無機質な感じがなくていい、どんな年代、性別の方にも分かりやすそうというようなお声をたくさん頂いたので、デザイン自体はそのままにしました。

デザインが女性的過ぎるのではというご意見も頂きましたが、そこはご希望によって土台となるフェルトの色を変える、マークの枠の刺繍の色を変えるということで対応させて頂こうと思っています。


こちらは、バックやリュックなどに付けられるタイプになります。下矢印下矢印下矢印


こちらは、スナップボタンで装着出来るタイプになります。帽子などに土台となるスナップボタンを縫い付けて頂くことで、装着が可能になります。安全ピンでは危険があることも考え、スナップボタンにしました。こちらは用途を考えケースには入れていません。

下矢印下矢印下矢印


マークを使う方に合わせた形のものを作らせて頂きますので、ご要望や改善点があれば教えて頂ければと思っています。


この『目が見えません』マークを使うかどうかは、まず当事者であるご本人、またはその親御さんが選択をしてください。

このマークを使うことが、必ずしも良いことだけではないと思うからです。

メリットはありますが、デメリットもあるということを知っておいて欲しいんです。

『目が見えません』とマークで伝えることで、危険な目に遭うこともあるかもしれないということも知っておいてください。


そして、『目が見えません』マークを使ってみて周りの変化がどうだったのかということはもちろんですが、実際に使ってみた当事者ご自身の感想など聞かせて頂けたらありがたいと思っております。


こちらの『目が見えません』マークを使ってみたいと思われる全盲の方や全盲に近い状態の方、またはその親御さんがいらっしゃいましたら、僕たちにコメントかメッセージを頂けたらと思います。よろしくお願いします。


この『目が見えません』マークによって、知らせる側と受け取る側のちょっとした思いやりや気づかい、ちょっとした目配りや気配りによって、どちらか片方ではない、どちらが上でも下でもない、「お互い様」の気持ちや「お陰様」の気持ちが、少しでも広がってくれることを願い、この『目が見えません』マークが障害者と健常者を繋ぐマークではなく、人と人を繋ぐマークになって欲しいと僕たち(のぶとさち)は思っていますおねがい


のぶとさち