私の隣のベッドの女性。
社交的で明るく、看護師さんにも気遣いが素晴らしいやや年配のマダムです。
私にも昨日ヤクルトをくれましたw
よくご主人がお見舞いに来られています。
姿は見えませんが、口調が柔らかく、サバサバしたマダムとは反対で物静かな人柄が想像できます。
失礼ながら、時々聞こえてくる会話の内容がマダムの容姿より庶民的で微笑ましいものでしたw
帰られた後、
「優しそうなご主人ですね」
と言うと、
「ありがとう、ほんとに優しいの😊」
と嬉しそうな顔で…
「でもね、私が病気になってからよ🤭以前はもっと好き勝手やってたのよw」
と小声で、目をしわくちゃにしながら笑いました。
喧嘩やその他色んなことがあったけれど、マダムが病気になってからは人が変わったように献身的に支えになってくれているそう。
まるでうちの主人のことのようです。
そしてマダムは最後にこう言いました。
「今は、主人と一分一秒でも長く一緒に居られることだけを願っているのよ。本当に今が幸せだから♥」
これだと思いました。
私は、今後リンパ漏が治らなかった場合、最高20リットルまで腹水が一生溜まりながらの人生なんて、痛いし辛いし悲しいし、好きなことは何もできなくなる、音楽やフルートどころか、家事や自分の身の回りのこと、睡眠すらまともにできなくなり、挙句の果てには主人に一生面倒を看てもらわなければいけない…
つい先週まで実際9リットルのそんな状態だった為、治る可能性という安易な希望は持てず、ゆくゆくは寝たきりになってしまうことの方がリアルに想像できてしまい、どこを向いて生きていけばよいのかが全くわかりませんでした。
そんな落ち込む私を見兼ねて、主人に「オレはお前の世話をするのが楽しいねん😉」とすら言わせてしまう始末。。。その言葉すらも素直に喜べませんでした。
しかし、隣のマダムも色々と世話をしてもらっている状態だけど、一分一秒でもご主人と一緒に居たいと言っています。その顔は、とても幸せそうで素敵でした。
そして私には…少なくともマダムより長くそれが叶うんですよね。
私の主人も、私が申し訳なく思うより幸せそうな顔をしている方が嬉しいにちがいありません。
主人と一緒に居れることがどれだけ大きな幸せか…もしかしたら、色んなことが出来ることよりも遥かに尊大な幸せなのかもしれないということを、マダムが教えてくれました。
マダムにも、彼女が退院するまでにこの喜びの気持ちとお礼を伝えたいな。