夕方に時間ができたので、大手町駅直結のパレスホテルへ。

まずは、6階プリヴェ。入り口直ぐのカウンターで宮下さんが迎えてくれる。

 

「今年も、よろしくお願いします。まずは、フレンチ85から!」

 

前回とは微妙に違うレシピの様子。

 

「グレープフルーツ・ビターを使って爽やかに仕上げました。『82』でお願いします。」

 

最初の1杯に相応しい。さすが、すべてを考慮した配慮がウレシイ。

2杯目はグレンフィディック18年。ボトルデザインが新しくなってからは初めてだ。

『12年』はバランスの取れた万能タイプだが、『18年』はシェリー樽全開だ。

しばらくお酒の世界に浸る。

 

現実に戻って、1階ロイヤル・バーへ。杉山さんが迎えてくれる。

まずは、XYZδ。杉山さんの選択はパンペロ。もう少し遅い時間ならばディプロマティコを

選ぶつもりだった、とのこと。うんうん・・・

続いて、ホイッスル・ピグでマンハッタンを飲み、終わりが近づいたところで、

大竹さんがカウンターの端に。

 

「先程、姿が見えたので・・・」

「今年も、よろしくお願いします。

 ところで最近、女性スタッフがカウンターの中で色々な作業をしているんですが・・・」

「そうなんです!

 彼女たちにもカクテル作りの一部を担ってもらおうと、現在研修中なんです。」

「それは良いですね!

 例えば、ロイヤル・ラウンジでお酒のサーブをする時に、座っている横でシェークや

 ステアなどをしてもらったら、お客さんは大喜びですよ。」

 

もちろんこの施策の最大の目的は、人手不足解消だ。

しかし、効果はそこに留まらず、彼女たちのホテル従業員(料飲系)としてのスキルアップにも繋がり、キャリア形成の可能性が広がる。

カクテルだけでなく、ウイスキー・ワイン・日本酒や料理への知識なども身に付ければ、

ホテル内のどこに配属されても即戦力になる。

中には、バーテンダーやソムリエを目指す人も出てくるであろう。

 

最後に、その場にいらっしゃった方に「ネグローニ」を作ってもらった。

もちろん、現在はまだまだだが、パレスホテル東京のバー・ラウンジの将来に期待大だ!