年明け、街場の1軒目はカエサリオン。

 

「今年も、よろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。フェイマス・グラウスのハイボールを!」

「ベンネヴィスは、見かけますか?」

「ほぼ見ないですね。他にも、今までフツーにあった物が無くなるケースがあります。

 だから、今年のテーマは、ブレンデッド復権です!

 シングルモルト=高級・美味い、という単純な図式を打破します。」

 

日本のウイスキーは海外に流れるし、海外のお酒は「極東向け輸出枠」が、中国・台湾・

東南アジア等に優先して配分されているようだ。

彼らは現在、未知だった美味しい酒を知って、楽しくて仕方ない状態のようだ。

もちろん、経済的に豊かになって来たからできる事だ。(このこと自体は、素晴らしい)

だから、日本人的には、味と不釣り合いな価格設定をしても喜んで買ってしまう。

(かつて、日本もバブル期に、こんな事をしてましたね(苦笑)。)

当然、ビジネス(輸出先)として、日本の優先順位は下がる。

 

って事で今年は、より「コスパの良い物」を追求する。

そのスタートが、ブレンデッド・ウイスキーだ!

 

過去の思い出話しをして「あの頃は良かった」と嘆いても、もう戻らない。

(美味しさと価格のバランスが)良心的な酒をキチンと評価し飲むことが、作り手と飲み手

の両方を幸せにする唯一の道だと信じて、今年も飲み歩く!