夜遅くまで、お茶の水で仕事をした後、銀座へ。

松屋百貨店の裏側にある、エバンス到着。

 

「ごぶさたしております。サイドカーからお願いします。」

「もう、年末のご挨拶廻りですか?」

「いや、年内にもう一回は...」

 

早速のジャブだ。久しぶりでも変わらぬ距離感がうれしい。

そして、何よりマスター渋谷さんのサイドカーも、変わらず絶品だ。

 

「この間、外苑前で、初めて古田さんにお会いしました。」

「それはそれは...」

 

赤坂ホワイトレベル時代のお話しを聞かせてもらい、かつてのドルフィー・田辺さん、

渋谷ブラッセリー・クールの菊地さんなどの名前が出てきて、懐かしい気持ちになった。

1920年代蒸留〜70年代ボトリングのブランデーを飲みながら、

 

「足し算のウイスキーに対して、ブランデーって引き算だって、古田さんや鯉沼さんの

 お話しから理解しました。」

「そーなんですよ。最後は、テロワール!」

 

最後に、リキュールから何かを、と頼んだら、出て来たぁ〜、

 

「コアントロー社が作ったアニゼットです! 1960年代で終売になったようです。」

「告白すると、私はアニス系が苦手なのですが、これ〜、上品な甘さで素晴らしいです!」

「エッ! でも、良かったです。」

「結局、酒ならば何でも良いってことかな〜?」

 

今晩も、良いお酒に出会えて、幸せなひとときが過ごせた。