君は僕と一緒で天才じゃない・・・ | 信くんの書のすすめ・・・

信くんの書のすすめ・・・

田中信雄。
5歳の時に書と出逢い、40年書を楽しくしています

君は僕と一緒で天才じゃない・・・

 

君は僕と一緒で天才じゃない。

僕よりはバドミントンの才能がある君。

だけど、才能は、努力しないと開花されないんだよ。

若い時の僕は、

「努力」という言葉が嫌いで使いたくなかった。

だけど、その分、誰にも負けないくらいの練習をした時期がありました。

 

「努力」って、嫌な練習もガマンしてやらないとってイメージがあったけど、

好きなことに、嫌な練習ってないんですよね。

辛い、しんどいはあるけれど、

「これが出来たら強くなる」って楽しさしかなかった。

 

僕自身が全国大会に出ることはなかったけど、

教えている子が全国選手になったり、その相手をすることで、

全国で勝つための基準やセオリが見えてきた。

それを今の指導でも、伝えているけれど、

全国大会に出たことがない子にとっては、少し非現実的なものに、

感じるのかもしれない。

 

全国選手が普通にやっていた練習を、

出来ない時点で、その子たちは、全国選手にはなれないのかなって思います。

 

僕は選手経験で指導してきたわけではないので、

指導者の勉強をして、指導してきました。

僕の先生は、世界や日本トップクラスを知っている方々なので、

「田中、世界で戦うためには、勝つためには、これが当たり前の基準なんだよ」

と教わりました。

「逆に言うと。その当たり前に基準に達することができなければ、

 そこでは戦えないし、勝てないってことだよ」

とも教わりました。

 

本気で勝ちたかったら、その基準に達した選手だけを教えることが手っ取り早い。

たくさん選手がいる中で、勝てる選手を見極めて教えることも必要だと、

話されたこともありました。

 

先生方は、高校生以上の指導が多い方たちなので、

もちろん実績と共に、いい選手が集まることもあったと思います。

 

僕の場合は、何も知らない、何も分からない、

幼児、小学生から教えます。

幼児、小学生、中学生、高校生、大学生、一般と、

その幅は大きくあります。

 

才能があるかないかなんて、まだわからない子たち、

ただ言えるのは、僕よりも先にバドミントンに出逢っているので、

僕よりは上手くなる可能性を、みんな持っていると思います。

 

僕と同じくらい、もしくは、僕以上に練習すれば、

みんな必ず上手くなると思います。

そう思って教えています。

 

僕は、バドミントンでは、部活にはいっていたわけでもなく、

誰かに教えてもらったわけでもありません。

何冊もバドミントンの本を読み、勉強しました。

教えてもらったのは、教え始めてからなので、

全然上手くはないと思います。

 

ただ、教えていると、全国選手も生まれるので、

その子たちに負けない程度くらいは頑張っていました。

小、中、高女子の全国選手くらいの相手はできるくらいには、

打てていました。

 

全国選手とそうでない子との差は、今まで何千人と相手してきて、

感じるものがあります。

 

全国選手になる子は、僕の指導を常に超えてきます。

僕の求めるバドミントンをすべてクリアーしてきます。

その練習で出来なくても、次に見る時には、出来るようになってきます。

そして、もっと教えてほしいと言ってきます。

そういう子の見ている先は、世界のトップ選手のプレーです。

僕が見るのも、そういう動画です。

 

こういうことがない子は、やっぱり全国選手にはなれません。

僕の練習、求めるバドミントンをこなせない子は、

全国選手にはなれません。

あくまで教えている子に関してです。

 

昔教えていた子で、3人のうち2人は実業団に行き、1人はいけませんでした。

その子が、数年ぶりに逢ったときに言っていたのが、

あの環境を用意してもらっていたのに、もっと頑張れたのに、

もったいないことをしたと言っていました。

 

その子は勉強もオール5、もちろん全国選手でした。

それでも、もっと頑張れた、頑張るべきだったと言っていました。

2人は、世界選手ってさぁ、こんなのしていたよ。

っていうと、とにかくできるまでする子でした。

その子は、その部分がほんの少しだけ足りなかったんだと思います。

 

さあ、君たちはどうしたい?

どうしようか?

って最近の子たちには思います。

 

僕の指導を超えてこない、求めるものをやろうとしない、

簡単に妥協できる。

妥協したら、その大好きな子とでは、絶対に勝てません。

妥協しない子の集まりの中で、チャンピオンが決まる中で、

妥協できる時点で、そのレースからはチャレンジも挑戦もしていません。

 

そういう子たちは、県のトップどまりの子です。

そこまでいけたら、褒めてあげてもいいと思います。

だから僕は褒めるんです。

本気で勝ちたい子には、想いを伝えますが、

そうでない子にそこまでやっても、返ってくるものはありません。

 

だからこそ、君たちはどうする?

と聞きたくなります。

聞いている時点で、全国選手は難しいのかもしれません。

 

僕がどんなに君と勝ちたい、君たちと勝ちたい。

といっても、その答えがないのだから、

どうにもなりません。

 

逆にその答えがある子は、何とかしてやりたいと思います。

もっと気軽でいいんでと思います。

「田中先生、田中コーチ、全国行きたい、教えてよ、強くしてよ」

ただこれだけでいいと思います。

 

田中信雄