あたたかくなり

桜が咲くこの季節。


花見に行くと

同じように花を愛でる人達で

溢れている。



ふと、

なんでここまで、心奪われるのだろう。


そんな思いに駆られ

しばらく桜を見つめていた。



じっと見ていると

まだ蕾の花もある。


蕾は、枝部分と区別が付かない。


同じ枝の茶色をしている。


開花前の桜は

幹と枝だけで、葉がなく

とてもさびしい姿だ。



もしかしたら、咲かないかも知れない。


そんな思いがよぎる中

思いついたように

パッと咲く。



葉が開くより先に

薄いピンク色に彩られる。


あぁ、これが心を引き付ける理由だ。



木々の多くは、先に葉が開く。


新緑のなかに

花の色が見え隠れする。



桜は葉よりも先に、花が咲く。


一面淡く優しい桜色になる。



誰もが目を向け

虜にされる。


もちろん、葉桜も悪くない。

が、ほんのり色付く桜に

魅力を感じているようだ。




そして、時期が過ぎると

あっと言う間に散っていく。



これもまた心を打たれる。



あんなに力強く

咲き誇っていたのに

ひらひらと風に揺られて

散ってゆく。




人生も

宇宙規模で見れば

ほんの一瞬だ。


そんな想いを

散る桜に重ねている。



無意識のうちに

諸行無常を

連想している。



皆さんと共に

この一瞬

やりたいこと

成し遂げたいこと

感じたいこと、を

実現していきたい。



のぶでした。

お読み頂きありがとうございました。

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