倒産件数が最多を更新したと
記事を書いたばかりでした。
介護業界をめぐる状況は
とても厳しいです。
どんどん倒産している。
そこでついに!
厚労省が動きました。
来年は介護報酬が
アップすることに!!!!
0.7%な…!!!!
もうね、バカにしてるの?
って思うしかない。
さらにこのたった
0.7%に関しても
財務省様に至っては
「コロナの減収なんて
一過性のもんじゃねーか!」
とゴネていましたよ。
だから厚労省は
「ドヤァ!勝ち取って
やったぜえ!」
ってなもんです。
えー…ちなみにですね、
前回、介護報酬アップを
したときに、
どれくらい上げたのか。
0.54%です。
え?ちょっと待って、
バカなのっ!?
って思わざるを得ないでしょ?
0.54上げた結果、
どうなったか?
倒産が増えました、
ってだけです。
ええーい!
0.54でダメなら0.7はどうだ!?
ということをやってるの…
はぁ…
ふぅ…
ちなみにたったこれだけの
数字にもマジックがあって、
例えば全介護事業が
0.7アップかというと
それもまた違うのです。
介護施設といっても、
ヘルパー、デイサービス、
デイケア、老健、特養、
グループホームなど
様々な業種があります。
0.7上がるところもあれば
0.4あたりのところもあるし
もしかしたら据え置き、
もあるかもしれない。
あくまで平均として
0.7%程度上がる、
という話。
コロナでマスクなどの
備品を購入するのに、
負担も増えています。
0.7%あたりだと
「ふーん、じゃあそれで
マスクでも買って働けばー?」
みたいな話。
でも実際にはコロナなんて、
それこそ財務省の言う
一過性のものというのは
確かな話ではあって、
問題なのは
「コロナ関係なく、
それ以前から倒産が
増えている」
ということのはず。
であればもっと、
大々的に手を打つ、
そんな1%に満たない
改善で良くなるわけが
ないでしょうよ。
うちの施設もあまりに
レベルの低い新人に
ひどい目にあわされたけど
そういう人が来てしまうのも、
結局は人件費であるとか
もうそのあたりで
つまづいてる気がします。
人間にとってお金というのは
やはり大事です。
例えば厳しい先輩がいても、
給料が良ければ辞めないで
頑張ろうとも思えます。
また、給料が高いからこそ
ちゃんと頑張ってそれに
見合う仕事をしよう、
というモチベーションにも
なるものです。
それが施設自体にお金がなく
人件費にもろくに回せない、
という状況でやっているから
給料が安いという現状が
変わることもない。
「給料が安くて誰にでも
できる簡単な仕事♪」
と頭の悪い考え方しか
できない、
そして他の職種では
通用しないような人が
就職してくるから、
現場も良くなりません。
大いなる悪循環。
介護福祉士、
ケアマネジャーなどの
資格の価値すらも、
ほとんどないし。
介護福祉士…はそこまで
難しい試験じゃないけど
国家資格でもあります。
ケアマネジャーに至っては
合格率10%…実際、
受けてみたけれど
普通の大学入試程度には
難しい試験です。
また合格したあとは、
ものすごく長い研修を経て
ようやく現場に出ます。
資格取得は大変です。
それでも10万円台の
給料しかもらってない人も
たくさんいます。
ひどすぎる。
だから辞めていきます。
辞められると今度は
人手不足で仕事が
成立しません。
辞めてほしくないからと
無理にお金を出すと
今度は人件費が高騰して、
払えなくなり倒産します。
原因はすべてお金、
ということが明白なのに
厚労省も財務省も、
そこは出来るだけ
後回しに…!!!
なんて考えているから
何も変わるわけない。
0.7%であっても、
改定があるとこちらは
そのためにまた
料金表や契約書などを
新しくしないといけない。
家族からの了承も
得ないといけない。
たとえほんの少しでも
料金が上がると
嫌がる家もありますから
説得もしないといけない。
また、それをしているか
どうかを実質指導で
細かくチェックされる。
手間が増えるだけ…
そのために残業して
人件費かさむんじゃない?w
真面目になんとかしようと
する気なんてないのだろうな。
この先まだ高齢社会は
続くのにどうするのかね。