■伝説の極道の行く末■
「あ、アニキ…!俺、噂に聞いたんスけど
アニキ、ムショ行ってたんスか!?」
「ああ…ちっと人をやっちまってな」
「ひ、人を!?殺っちゃったんスか!」
「まあ、若気の至りってやつよ…フッ」
「アニキ、すげーッス!!
俺そこまでの根性ないもんで
尊敬するッス!
どんな状況だったんスか?」
「そこまで知りたいのか?
じゃあ教えてやんよ、
しっかり勉強しろよ?」
「あ、あざーーッス!!」
「いやさ、そいつがこっちを
睨んできたもんだからさ…!」
「アニキにガンつけるなんて
自殺行為ッスね!!
それで喧嘩になったんスか!」
「喧嘩?もうね、一方的なもんよ。
そこらの奴が俺にかなうわけ
ねーだろうがよ!
とりあえずボコボコにして
正座させてかかと落としして
やったぜ」
「うわ~、アニキ、
パネェ…!パネェッス!!」
「でよ~、そいつをこう、
ひょいっと持ち上げてさ、
ボーリングの玉みてーに
ガラスケースにぶん投げて
やったよ!何度もな!」
「エグイッス!!
アニキ、超こえーッス!!
もう相手、グロッキーだったんじゃ
ないッスか!!」
「そりゃ当たり前だよ、
もうさ、勘弁してください
ごめんなさいなんつって
何度も謝ってきたから、
黙れコノヤローっつってさらに
ボコってやったよ!」
「アニキ、マジ鬼畜ッス!!」
「そしたらよ~、
そいつの連れのママが
やめてー、なんて言うからさ」
「ママ?…あぁ!そいつの女、
スナックのママかなんか
だったんスね」
「だからその女もさ、
ウルセーってぶっ飛ばしてやった」
「アニキ、容赦ねぇなー!!」
「せめて病院に連れて行かせて、
なんて言うもんだから
そんなことしたらオメーも
ぶっ殺す!!!って
脅してやったよ!!」
「め、めっちゃ鬼じゃ
ないッスか!」
「バカ、おめーなぁ、
男ってのはな!
ヤルときはヤルもんなんだよ!」
「で、でもそれで病院に
行かなかったから、
そいつ死んじゃったんスよね?
やばいことになっちまう!って
思わなかったんスか?」
「まぁ、俺も若かったからよぉ、
そいつ殺してブタ箱に行くなら
本望だ!って思ったんだよ、
いいか?人を殺るときゃあ、
それくらいの覚悟を持って
殺るもんだ」
「アニキ、かっこいいッス!!!」
「もうね、アレだよ?
我が人生に悔いなし…!ってな!
奴を殺れれば俺の人生なんざ、
終わってもいいと、
そう思ったね!!!」
「す、すっげー、
やっぱアレっスか?
その相手ってのは
敵対する組の親分とか、
そういうすげー相手だったんスね!」
「いや、3歳児だ…!(キリッ)」
「さ、3歳児…?
え?マジで?
え?幼稚園行ってるような
ガキ相手にそこまで
ムキになって殺したんスか?
え?ダサくね?
超ダサくね?
っていうか逆にかっこ悪くね?」
「ちょ、おま!何引いてんだよ?
殺るか殺られるか、
喧嘩ってのはな!
男ってのはそういうもんだ!!」
「おい、アニキ…とりあえず
タバコ買ってこいや
てめーの金でな!!」
「は、…はい~!」