■要介護2以下でも入所できるが…■
前回のコメントで
「要介護2以下でも条件を満たせば
入居できるはずだから
そういう情報をケアマネは
ちゃんと伝えてほしい」
という意見をいただきました。
これは間違ってはいない話なのですが…
要介護2以下で入所できる条件は
以下の通りです。
○ 認知症で日常生活に支障をきたす行動や
意思疎通の困難さが頻繁にみられる
○ 知的障害・精神障害などを伴い、
○ 知的障害・精神障害などを伴い、
日常生活に支障をきたす症状・行動や
意思疎通の困難さが頻繁にみられる
○ 深刻な虐待が疑われることなどにより、
○ 深刻な虐待が疑われることなどにより、
心身の安全・安心の確保が困難
○ 単身、あるいは同居家族が高齢、
○ 単身、あるいは同居家族が高齢、
または病弱で支援が期待できない。
かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分
これらにひとつでも該当すれば
OKなんです。
どうです?
これ、満たすこと自体は
比較的ゆるいんです。
というより地域の困ってる利用者さんなんて
ほとんどこの要件のどれかを
満たしますよ。
だから本当ならば、
かなり多くの人が特養に入れても
おかしくない。
でも現実にはどうかというと、
そう簡単でもないです。
なぜなら
「断れる理由」
を作ってしまうことにより、
施設のほうが門前払いを
することが多いからです。
その証拠に
3月29日付で厚労省から
特養に対して
「上記要件を丁寧に
説明するように」
という指示が出ています。
しかし…こうなってくると
国がしたかったのは
いったい何だったの?
って話なんですよ。
先ほど述べたように
上記条件ならばかなりの人が
満たせることになります。
そうなると当然、
待機者は減りません。
ですから
「要介護2以下はダメ」
としてしまうほうが、
施設としてはやりやすいし、
国の意向である
「待機者を減らしたい」
という主旨にはかなうわけです。
そして非常に重要なのは
上記要件を満たすのは
あくまで
「特例である」
という部分。
この特例を通そうとすると、
実地指導とかでつつかれやすいんです。
「認知症という証拠はあるのか?」
「精神障害があるという
診断をちゃんと受けているか?」
などつぶさに調べられます。
利用者さんや家族のために
できるだけ特例も使って、
受け入れてあげようとしてるのに
それを指摘され少しでも
不備があると報酬返還などの
ペナルティすらありえます。
そのため施設側からすれば
そこまで面倒なことになるより
断ってしまうほうが早い、
という決断に至りやすいのです。
これについては、
うちの場合特養ではないけれど、
市から
「認知症と思われる人が
困っている。
受診すらできないけど、
非常に困っているので
なんとか受け入れられないか?」
と相談されたのでやむなく
受け入れた方なのに
いざ実地指導になったら
「認知症という診断を
ちゃんと全員受けたうえで
入居させてますか?」
などととぼけたことを
言い出すので
苦笑いするしかなかった、
ということがありましたw
うちの場合小さい地域ですし
そのあたりは行政もそこまで
頭も固くないですが、
厳しいところも多いです。
なので施設側が敬遠するのは、
望ましくないとはいえ、
事情はわかる面もあります。
現実として僕が特養に
問い合わせても
「その人要介護2だからダメです」
「認知症がありますよ」
「どうしてもであれば、
再申請して3出してもらって
ください、
そのほうがスムーズなんで…」
とか言われます…。
おかしいことではあっても、
これが現実なので
結局こういう事態を
招いている以上は、
国の方針がブレているからだと
思います。