■シンゴジラ感想■
やっとしっかり観ることができた。
個人的には面白かったです。
これが面白いと感じられるかは
人それぞれ違うかもしれないね。
エヴァンゲリオンが好きな
自分にとっては、
庵野監督によるシンゴジラは
ある意味でエヴァの新作的な
楽しさを感じました。
ゴジラ映画の新作としても
個人的には超良作だと
感じていますが、
古き良きゴジラファンの
一部にはこれは認めないと
思う人もいるようです。
ちなみに…自分も
ゴジラ過去作品全部観てるくらい
ヲタですけどね…。
今回のゴジラの設定で
とても興味深いのは、
ゴジラが進化を続ける
存在だという点。
最初はオタマジャクシのような
形態から徐々に、
我々の知るあのゴジラの姿へと
外見を変えていきます。
これまでのゴジラ映画では
ミニラであったり、
あるいはジュニアであったり
いわゆる小型のゴジラ、
子供ゴジラが存在しており
それが成長することで
成体に変化するという
設定でした。
つまり繁殖したり
成長していくという
一応、既存の生き物の
範疇だったんですね。
シンゴジラはそうではないです。
生殖活動をせずとも
新たな個体を産み出すことができ
急速なスピードで進化、
あるいは状況に応じて
自由に退化すらします。
最初は深海魚のラハブ
みたいな生き物だったようですが
それが放射性物質を
多量に摂取したことで
何らかの異常な成長を遂げた。
成長というよりは、
非常に大きなエネルギーを
内包した万能生物へと
変化してしまったんですね。
場合によっては
翼が生えて飛ぶことも
郡体化することも可能とされ、
ラストシーンでは
小型の人間のようなものが
尻尾から生まれています。
恐らくあれが、
ゴジラの第五形態でしょう。
巨大な一匹の怪獣形態も
恐ろしいのですが
人間サイズになって、
しかも分裂して増殖されたら
もはや日本どころか、
世界滅亡ですw
人類の8倍もの遺伝情報を持ち、
その時々によって、
自由に形状をも変化させる
ことが可能で、
劇中では「死」すら
超越している可能性がある、
とも分析されてます。
どのようなモノにも
進化することができ、
死の概念をも超えるほどの
完全生物。
それがシンゴジラ。
ほとんど神です。
エヴァでも
闘争本能のみで動く
獣化と神のごとき姿の
シン化など状況に応じて
エヴァンゲリオンが
姿を変える描写がありますが
それに近いのかな。
一世代で退化と進化する能力を
有しているわけですね。
エヴァにおける
使途やエヴァンゲリオンと
シンゴジラのゴジラとの類似点は
たくさんあります。
そのどれもがつまりは
人間の制御できる範疇を
はるかに超えた、
恐ろしいエネルギーを持ち
一般的な退化、進化といった
過程をまったく無視して
新たな生命すら産み出せる
神のような生命体(?)
ということです。
劇中のBGMにも
エヴァンゲリオンの曲が
ふんだんに使われており、
エヴァ好きにはたまりません。
でもそれは単に
エヴァマニア向けの
サービスではなく
場面には非常にマッチしているので
エヴァを知らない人が観ても
何の違和感もないと思います。
エヴァンゲリオンという
作品自体が元々は、
ウルトラマンやゴジラといった
東宝特撮作品に
ヒントを得て作られた作品なので
それもしかり。
ただ…シンゴジラを観て
感じることは、
あくまでも大人向けの
作品だということ。
ゴジラのパワフリャな
描写はそりゃすごいですが
この全てを超越した怪物に
日本政府がどう立ち向かうか、
ひたすらそれが淡々と
描かれていくというのが大筋です。
未曾有の大災害に
見舞われながらも、
形式にとらわれて
迅速に動けない政府など
まさに現実そのもので、
頭を抱えたくなりますね。
そのあたりは、
大人が見れば見るほど
やはり面白いかとは思います。
だからこそ大人のファン、
あるいはこれまで
特撮や怪獣映画なんか
観たことがなかった
女性からの人気も高いと
言われているのでしょうか。
恐らく子供が観ても単純に
「怖い」
という感想を持つと思います。
破壊の描写が容赦ないため、
ゴジラすっげー!
カッコいい!
という爽快感はなく
あまりに圧倒的に無慈悲なので
むしろ絶望的です…
米軍の攻撃で傷を負った、
その後のゴジラの凄まじい
報復を見て、
あ~…やっちゃったな…的な
喪失感に襲われること
間違いなし。
あんなもん勝てるかw
と投げたくなります。
ゴジラが神である、
ということは昔から
よく言われますが
概念的な意味だけでなく
生物学的にもこれまで以上に
神にも近い能力を有する
恐ろしい怪獣が
シンゴジラです。
恐竜、あるいはそれに
近い生物が放射性物質により
異常な進化を遂げた生物。
それがこれまでの
ゴジラの基本設定でした。
そしてそれは、
ある種の聖域というか
だからこそゴジラである、
という不可欠な要素でもありました。
よくそこにこれだけのメスを入れ、
その上で破壊神、祟り神としての
ゴジラに説得力を持たせたなと
非常に感心します。
エヴァンゲリオンほど
難解ではありません。
恐らくはゴジラを
まったく観たことがなくても
全然問題なく楽しめると
個人的には思います。
大衆性とヲタ向け要素が
上手に融合された
見本のような映画。
女性にもオススメですね。
長谷川博巳さんがかっこよく、
オタっぽい高橋一生さんが
可愛いらしいですw