障害者施設での事件 | NobunagAのブログ

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■障害者施設での事件■

相変わらず勤務の不規則さの
影響でなかなか眠れず
早朝、なんとなく
テレビをつけると
とんでもない事件が起きていた。

障害者施設で
入居者19人が殺害されて
他にも数十人が
怪我をしているという…

いよいよ、日本でもテロが…
と思いきや、
犯人はその施設で
働いていた、
元スタッフとのことである。


前代未聞だ。


ハッキリ言って、
ここまで明確に障害者を
標的にして19人もの
命を奪う事件などは
世界初なのでは
ないでしょうか。

恥ずかしいことこのうえない。


世界に対して恥ずべき事件!


障害者施設とは、
少々違うのだが…
自分も認知症の方を
介護する福祉施設の管理者。

認知症というのは
皆さんご存知のように、
精神疾患と紙一重であるし、
仕事柄、障害者施設の方と
話す機会もあるので、
障害者の方のお世話をする
大変さというのは、
少なからず理解してます。

お互い大変ですよね、
と励まし合うことだってある。

スタッフは本当に
たくさん苦労をしているので、
当然ながら僕も含めて
ストレスというのは、
多大に感じています。

ですが、
人を殺していいかといえば
まったく別問題だ。


以前、介護業界でも
施設スタッフが
認知症の方を何人も
ベランダから投げ落とすという
事件がありました。

あのときにも書いたけれど
そういうことが起きうる
土壌というのは、
正直にいえばないとは
言い切れません。

介護が大変だ、
つらいと感じるのは
いくら仕事であっても
当たり前です。

相手が感謝してくれるならともかく
いつも書いてるように、
ときには罵声を浴びせられたり、
むしろこちらが暴力を
受けることだって、
日常茶飯事なのが
福祉業界です。

おまけに給料も安くて
休みも少なければ
ストレスを発散するのも
難しいという環境があり、
国はそれを把握しながらも
平然と放置どころか、
さらに無駄な口出しをして
状況を悪化させてくれてます。

思い通りにはいきません。

頑張れば頑張るほど
自分が体を壊し、
それでも頑張ってるのに
肝心の相手からは
ありがとうのひとつもない。

だからそのネガティブな感情が
抑えきれないことがあるのは
我々が神ではない以上、
理解はできる話です。


ですが、普通はやらない。


問題の本質は、
実は簡単なんですよ。

「人を殺していいですか?
入居者を皆殺しにするのは
正しいことですか?」

「いいえ」

それだけだもの。


それが守れないというのは、
介護のストレスだとか
福祉施設だからとか
そんなことではなく、
人間として欠陥があるんです。

例えばどうしても
ある入居者に対して
恨みを覚えることがあって、
その人だけを殺してしまった…

もちろん、殺すつもりでは
なかったけど、
つい歯止めが効かなくなった…

これも良いとは言えませんが、
まだ情状酌量の余地は
あるかもしれません。


しかし今回の事件、
19人ですよ?


どんなに仕事がストレスで
入居者が気に入らない、
そういう理由があったとしても
平然と19人も命を奪えるのか?

あきらかにおかしいです。


さすがにこれだけやれば
犯人なんかは極刑に
処されるでしょうけど、
こういうバカのせいで
真面目にやってる
現場のスタッフが
また白い目で見られるんだ。

いつもそうですよ。

ほとんどのスタッフは
一生懸命頑張っているのに
定期的にこういう、
自分をコントロールできない
アホが出てくるせいで、
結局、僕らの頑張りは
誰にも届かなくなっていく。


自分はストレスたまってる
みんなの恨みを
晴らしたみたいな、
英雄気取りなのかもしれないが
足手まといもいいとこだよ。