男性介護者への支援を | NobunagAのブログ

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■男性介護者への支援を■

先日、80代の男性が
70代の認知症の妻の介護に疲れ
殺害してしまったという
事件がありました。

つい先ごろにも、
やはり介護に疲れて
妻を殺害した男性が
自責の念からか
食事を摂るのを拒んで
死んでいったという
悲しいニュースもありました。

実は介護や看護の疲れで
家族を殺害してしまった事件は
未遂も含めて44件あり、
その中の34件もが
容疑者が男性となっています。

もちろん統計上の話であり、
男性でもそのような
状況にならずに
がんばっていらっしゃる方はいますし、
女性が虐待などを
しているケースだって
見てきていますから、
男性介護者の方は
気を悪くしないでください。

ただ、そもそも介護や看護が、
男性に向いていない
可能性というのはあります。

「ヨメにやらせればいい」

では前の記事のように
なってしまいますが、
元々男性と女性とは
身体的にも精神的にも
違う生き物で、
向き不向きはありますよ。

たとえば世間では
いわゆる育児に携わる
「イクメン」
が増えています。

僕も子供が大好きなので
育児には参加しています。

しかしあるデータによると、
育児をすることで、
男性は精神的な負担を感じ
病んでしまう人も多いというのです。

なぜなら男性は狩りをするため
外に出る生き物で、
女性はそうではなく
育児に喜びを得るように
もともと作られているからだとか。

僕はそうではないので
やはりあくまでデータ上の
話でしかないですけどね。

実は男性介護者って
意外と丁寧なんですよ。

これは良い部分でもあります。

でもそれが裏目にも出る。

たとえば寝たきりの
妻がいたときに、
2時間おきに体位交換を
しなくてはならないとして、
男性はきっちり2時間おきに
やらなきゃいけない!
と思いこんでしまいます。

仕事でヘトヘトでも、
無理してでもやろうとします。

今日はこれでいいや、
と思えない人って多いです。

もちろん悪いことではないけど、
介護というのはきっちりやろうと
すればするほど、
介護者自身を追い詰めます。

僕らは仕事だからやりますが、
家族は違いますからね。
というか仕事でしている僕らだって
そういうのはつらいんですから。

また、こだわりが強い人も多いです。

たとえばその寝たきりの人に

「うちの妻はこういう服が
好きだったんだ!」

と何十年前にきていた
ピッチピチの服を着せようとしたり。
首の後ろにボタンなんかあると、
寝ているときにそこが当たって
痛いのですが、
そういう部分には気づいてあげられない。

確かに認知症でも寝たきりでも
キレイにしてあげたい、
それはすごく大切な気持ちです。

でも相手の今の状態は
しっかり判断してあげないと
いけないんです。

だけどそれはうまくできない。

うまくできないからこそ、
なんでこうなんだ!
俺は一生懸命なのに、
なぜおまえには届かないんだ!
なぜ見知らぬヘルパーには
笑顔なんか見せてるんだ!

という怒りがわいたりして、
虐待につながります。

思いつめる人は
いっそのこと、
一緒に死のうなんて
言いだしてしまいます。

愛は強いんですよ。

だからこそ悲しいです。

愛してるからこそこうであってほしい、
愛してるから伝わってほしい、
愛してるから良くなってほしい。

その思いが介護者自身も、
介護される人のことも
結局は苦しめてしまっている。

だから僕らのような
他人であるヘルパーのほうが
その人の笑顔を引き出せたりします。

他人だからですよ。

恋愛的な愛は抱いてないので
現実は現実として
把握しながら介護できるからです。

男性介護者だけじゃないですけどね。

あくまでそういう傾向は
男性のほうが強いというだけ…。

女性は強いかな…。

「うちの旦那なんか
もう良くならないからね~、
テキトーでいいよ」

とか言えてしまいますからw

もちろん内心はみんな
苦しいとわかってます。

ただ、そう言えるだけで
気持ちはラクになれるのに
男性はそれがうまくできず、
寡黙に介護をして
倒れてしまうんだろうね。

男性介護者の皆さんは
もっと周りを頼り、
グチを言って、
介護サービスも使ってください。

自分の奥さんやお母さんが
良くならないのは、
あなたの愛やがんばりが
足りないわけじゃないです。

病気になるということ、
老いるということは、
人間の手に負えない領域である。

それだけなのです。