■大山のぶ代さんの症状■
認知症であることを発表された
大山のぶ代さん。
先日、夫である砂川啓介さんが
会見をされていて、
その中でのぶ代さんの症状について
いくつか語ってくださっていました。
驚きとともに残念だなと思ったのは
もうドラえもんのアニメを観ても
かつて自分が声をあてていたことも
忘れてしまっていること。
またジャイアン役をされていた
たてかべ和也さんの訃報に
接しても反応が薄かったことです。
認知症の方であっても、
若い頃にやっていた仕事、
とくに自分の代名詞となるような
事柄については
それだけは覚えているという方は
とても多いです。
たとえば医師だった方、
先生だった方、
警察官だった方…
ほとんどの方はそれを覚えています。
むしろ覚えているからこそ、
急に現役時代の感覚に戻ってしまって
「仕事へ行く!」
と言い出して大変…
なんて笑い話で済まないことも
あるのですが、
それでも過去の経験が本人にとって
知的財産として残ることは、
一人の人間の人生を考えたときに
とても重要なことです。
しかしのぶ代さんは
そのことも忘れてしまいました。
僕らはいまだに
「ボク、ドラえもんです」
という彼女の特徴的な声を覚えているのに、
もう本人はそのこともわからないのです。
それは言い換えれば、
彼女自身は忘れてしまったとしても
多くの人たちは決して
彼女の人生を忘れたりはしない
ということでもあるのですが…。
夫の砂川さんも高齢ですし、
のぶ代さんを介護することは
本当に大変なんだろうなと思います。
老老介護は確実に増えています。
僕の周りにもたくさんいます。
夫は認知症で施設に入所。
唯一の家族である妻も認知症。
そういう家はたくさんあります。
緊急時に親戚に連絡したくても、
それも疎遠になってしまっている、
あるいは県外、それもとても遠くに
住んでいて飛んでくることなどできない。
そんな家庭はいくらでも目にします。
それでも人は確実に年を取り、
どんなしっかりした人であっても
認知症になる可能性はあり、
そして誰にでも死が訪れるのです。
ですからいざというときに
頼れる人を見つけておく
ということはとても大事です。
ちょっと話がそれてしまいましたが
のぶ代さんは介護サービスは
使っていらっしゃるのでしょうか?
まだ砂川さんの本を読んでいないので
そこがわからないのですが、
もし介護サービスを使っていないなら
ぜひとも使ってほしいです…。
砂川さんおひとりで介護していくには、
徘徊もあるというのぶ代さんの症状は
重すぎるかなと思います…。
仕事をもう一度させてあげたい、
そのお気持ちも多少はあるようで、
確かに言語に障害の出やすい
ピック病なども含む前頭側頭型ではなく
アルツハイマー型とのことなので、
簡単な仕事ならできる可能性も
なくはないのですが…。
それでも身近に専門的な
アドバイスをくれる人を
ぜひ作ってほしいです。
のぶ代さんに対しては、
多くの人が彼女の声を聞いて
育ってきています。
いわば日本の母の一人です。
きっと良く接してくれる介護士が
いくらでもいると思います。
病気が病気なので、
治ることを祈りますなんて
言えるものではないことは
重々承知しているのですが、
せめてのぶ代さんの残された日々が
おだやかで充実したものになることを
願ってやみません。