介護は心でやるもんではない | NobunagAのブログ

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■介護は心でやるもんではない■


私はご利用者様のことを一番に
考えているのです!

私は介護が大好きでたまらないんです!


そんな言葉を耳にすると、

うさんくさい、
うさんくさすぎるぜ~!!

と思ってしまうのです。

うさんくさくない人もいるけど、
本当にそれで大丈夫?

その気持ちをいつまで
維持できる?

と心配になります。


そう言う人のほとんどが単に
思い入れが深くなるタイプで
自分のおこなっている介護という
人を助ける行為に酔っているだけでは
ないのかなと。

だからうまくいっているときは
良いんだけど、
少しでも歯車が狂えば、

「こんなはずではなかった!」

「私はこんなにがんばっているのに、
こんなに尽くしているのに、
利用者にも家族にも伝わらない!」

と投げ出してしまうのです。

僕が思う介護とは…

いや、違うな。

あくまで介護サービスとは、
なんですけど

「確かな知識と技術を提供すること」

でしかないです。

心と心をぶつけあうことが
介護の本質とは思いません。

とくに認知症はそうです。

相手がおかしな行動を取ることに対して、
こちらが真摯な態度で伝えればとか、
心を丸裸にして説得すれば収まるか?
あるいは熱く語ればそれを
やめさせられるか?
涙を流して訴えれば反省して
次の日からやらなくなるか?

こたえは全部NOです。

なぜならそれを理解するべき
脳に病変があるのだから、
それを心や愛で治せるものでは
ないからです。


では心は必要ないのか?

それも違いますね。

先ほど述べた

「確かな知識と技術を提供すること」

の根底を支えているのが

「人を助けたい」

あるいは

「見捨てられない」

という心なのです。


でもそれはべつに
全面に押し出すようなものでも、
相手に押し付けるようなものでもない。

だから相手に伝わる必要もないのです。

よくスタッフにも言ってしまうんですが…

「俺は介護が好きなわけじゃないよ。
大変だし腰も痛くなるし、
汚いこともあるし。
できればやりたくないくらい。
もちろん仕事だからやるけど」

と。

「そのわりには
休み返上してまで
しょっちゅう仕事に
来てるじゃないですかw
本当は利用者も仕事も好きなんでしょ」

と突っ込まれますが、
つまりはそこにあるのが心、
ということです。

それは自分の中にあればいいものであり、
そんなことを外部向けにうたう必要も、
利用者に押し付ける必要も、
見返りを求める必要もないのです。

もちろん違う考えの人は
いると思います。

べつにこれは介護の正解を
書いているのではなく、
あくまで自分の思う介護論、
スタンスを書いただけです。

そして自分ではこのくらいが
ベストだと思うんです。

こういう考え方だから十年以上、
続けていられるし、
さいわいにも利用者さんや家族からは
それなりに評価してもらっています。

不思議でしょ?

介護はキライなはずなのに、
本当はダメスタッフかもしれないのに、
結果というものもそこには
存在するのです。

だからこそ介護が大好き、
愛とか心を全面にさらけ出して、
介護の厳しい現実に飲みこまれて
つぶされていってしまう人を見ると、
実に惜しいのです。