■認知症を知ろう9■
家族編に入る前に大事な項目を
忘れていましたw
認知症の予防
これまで述べてきたように認知症は
早期発見、早期治療がカギと
なります。
どんな名医でもどんな介護のプロでも
一定以上に進んでしまったものを
食い止めるというのは
非常に困難です。
ですからできるだけ早期に
関わりを持つことが大切です。
でももっと単純な話をしたら
「認知症にならなければ
対応も何もいらない」
ということも言えます。
もちろんそれができたら苦労は
ありませんし、
誰にいつ降りかかるかわからないから
こわい病気であるということも
確かではあるのですが…。
一般的に認知症を
防ぐために必要なことは、
適度な運動であると言われます。
実は糖尿病になると
認知症のリスクが高まるということが
わかってきています。
もともと国も医療費削減のためもあって
メタボ対策に躍起になっていますが、
実際のところそれが認知症対策にも
一定の効果はあるということです。
とくに楽しく運動をするということは
海馬の働きを高めるので、
一人で黙々つらい運動をするよりも、
少し外にでも出て、
友人や近所の人と楽しい関わりを
もつことも重要といえるでしょうね。
デイサービスや
高齢者サロンのようなものは
個人的には非常に効果があると
感じています。
もちろんそういう介護サービスでなくても、
時々友人や家族でもいいだろうし、
みんなで旅行に出かけたり、
スポーツしたりすることも
効果的です。
それからこれはもうごく当たり前の話ですが、
脳というのは使わなければ使わないほど、
機能は落ちます。
専門用語では廃用と言いますが、
要するに骨折してギブスをはめていると、
たとえ骨が治ってギブスを外しても、
思ったように動かせないのと同じです。
高齢者が少し寝込むと寝たきりになるのも
同じ原理です。
脳を使わないようになると、
当然脳は働かなくなります。
仕事一筋だった人が
仕事を辞めたらボケてしまった、
というのはよく聞く話ですが、
つまりは外に出て動く機会が減るのと
脳を使う機会が減るのとが原因です。
ただし難しいのはそれ以外にも、
脳の働きを鈍らせる原因として、
うつ病などの影響もあります。
いくら身体が元気でもうつになっていれば、
やはり運動するのも頭を使うのも
イヤになってしまいますからね。
そういう場合にはまずうつ病の治療を
始めなくてはいけません。
認知症にならないためには
心も体も元気に保つ。
当たり前のようですが、
これが一番大事なことなのです。
余談としてかつては認知症を予防する
ワクチンの開発が進められていましたが
どうも効果が薄いことがわかり
中止になったようです。
とても残念ですが、
医療というのもこうした失敗を糧に
日々進んでいます。
やがては認知症にならないための
ワクチンや薬が今度こそ
開発されるかもしれません。
そうなると僕らは商売上がったりですが、
それでもこんなひどい病気がなくなるなら
そのほうがいいなとつくづく感じています。
他にもコーヒーを飲むと良いとか、
ワインが効果的、
タバコを吸えば、あるいは吸わなければ、
納豆を食べれば…
とか飲食物などに関して
あらゆる方法も話題になりますが、
そのあたりはほとんどが迷信レベルの話で、
厳密に医療的な意味では、
効果は認められていないというのが
ほとんどでしょうか。
というよりそこまでシビアな話になると
結局今出ている薬以外は、
認められてないわけですが…。
大事なことはそういうことに
変なこだわりを持って無理するのでなく、
過剰摂取しない程度に、
糖尿病にならないように気をつけながら、
自分の好きな物を食べてください。
そして好きなことをして、
頭を使って本を読んだり
(ゲームでもいいでしょう)
元気があれば外に出てみんなと楽しく過ごし、
夜はよく眠って朝はしっかり起きる。
こういうことが大事です。
人間として当たり前にやってる?
今はね…。
それができなくなるのが、
年を取るということです。