■認知症を知ろう~番外編■
認知症を知ろうシリーズは
次回から家族の理解編に
入るのですが…
筆が止まってしまっています。
つい先日もある家族の方が
精神科の先生に涙ながらに
訴えていました。
「先生、なんとかして
治せないんですか?
このままでは本人が
かわいそうじゃないですか!」
しかし先生はこう答えました。
「残念なことですし
お気持ちはわかりますが
今の医療では認知症は治せません。
僕らにできることは、
お薬によって困る症状の一部を
抑えることでできるだけ
普通に生活できるように
支援することだけです」
実は僕ら介護員も同じです。
僕らはお薬ではなく、
認知症に適した
専門的な関わりかたで
症状の一部を抑えているだけ。
とくに認知症の進行というのは
個人差が非常にあります。
ある利用者さんは、
80代後半に認知症がひどくなり、
家族を病ませてしまうほど
暴言や暴力を繰り返して
しまいました。
その方はグループホームに入り、
症状はぴたりと止まりました。
僕らの関わりかたが、
その方に適していたのだろうと
それはまぁ、
胸を張ってもいいのかなと
誰もが思いました。
しかもその後数年も、
とても穏やかに過ごすことが
できました。
きっとこのまま穏やかに、
いつか最期の日を迎えるのだろう、
家族もスタッフもそう思っていました。
しかし96歳になってから
突然その方の認知症は急激に
ひどくなり、
暴言、暴力はもちろん、
オムツを食べてしまったりと
もはやグループホームでは
対応が困難なほどに
悪化してしまったのです。
これが認知症です。
僕らの数年は
なんだったんでしょうね。
以前から何度も何度も、
認知症が治るかのような報道や、
記事を載せるのはやめてほしいと
書いていますが、
こういう厳しい現実が
確実に存在しているのです。
しかし家族の思いというのは
やはりさまざまでしょう?
それでも治るはずだ!と
思う人もいるのだろうし、
家族に求める役割を書いても
そんなことうちは無理だ、
という人も多いということは
わかっています。
だからこそ家族関連の記事を
書くことは難しいなと思って…
もちろん認知症を知ろうシリーズは
もともとがある程度はテキストに
沿った話ですから、
あくまで一般論が基本です。
近いうちに書こうとは
思っているのですが、
読んでみて合わないなと思う方や、
うちは違うんだ!
うちにはうちの事情があるんだ!
と思う人はぜひ読むのを
中止することをオススメします。
…って、そんなコワイ内容じゃ
ないけどねw
気にしすぎなだけかも。