公平なサービスとは | NobunagAのブログ

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■公平なサービスとは■

比較的まじめなスタッフに多いのですが

「利用者さんに公平なサービスが
出来てない自分(あるいは施設)が
許せない」

と思ってしまう人がいます。

でも

「公平なサービス」

ってなんでしょうね。

たとえば認知症も軽く
身体的にもあまり問題がないAさんが
毎日わりと自由に入浴しているとします。

一方で身体的に重度で
どうしても入浴介助に
人手が必要なBさんは
週2回か3回しか入浴できないとします。

この場合にはAさんは
特別に優遇されている?

Bさんはそうではない?

だから不公平?

AさんもBさんに合わせるべき?

それともBさんを無理してでも
Aさんのように入浴させるべき?

本当にそうでしょうか。


僕が考える公平なサービスとは

「自分に合ったサービスを
公平に受けられること」

です。

もちろんその内容には
個人によって差があって当然。

僕らの施設の片方のユニットでは
元気な方が数人いることもあって
利用者さんたちが食器洗いなどを
してくださっています。

でも彼女たちはそれを
やらされているのでしょうか?

やらない人もいるのに
それは不公平なことでしょうか?

違うと思います。

彼女たちはそれができるし、
本人たちもやりたいと望んでいるから
お願いしています。

つまり

「自立支援の一環として
洗い物をするという場を作る」

それも介護サービスのひとつなんです。

先ほどの例に戻れば、
Bさんは入浴だけなら
確かにAさんよりも
回数は少ないのかもしれません。

だけどその代わり、
と言うと語弊はあるかもしれませんが
身体的に重度なぶん、
Aさんよりも多く見守りや
介助をしてもらったりしていると思います。
Bさんに合ったサービスを
たくさん受けていると思います。

介護サービスの内容のひとつに
こだわりすぎる必要はありません。



もちろんBさんも毎日入浴できたら
それが最高だとは僕も思いますが、
現実問題として出来ないのに、
そのことをスタッフが
必要以上に思い悩むのも
違うんじゃないかと。

だってそれ以外の部分で
Bさんには他の方以上の
サービスを提供しているのも
事実なのだから。

Aさんは食事を自分で食べている、
Bさんは食べさせてもらっている。

べつにどちらが不公平なのでもないです。
人によって最適なサービスは
違うのです。

すべての利用者さんが
病気の重症度も違えば、
性別も性格も違うのに
全員にまったく同じサービスなど
できるはずもありません。

むしろその人一人一人に合った
サービスをちゃんと検討して
提供すること。

それが公平なサービスなのであって
介護保険とはそのために
存在しているのです。

時々利用者さんも勘違いして

「あの人ばかり助けてもらって
私たちは元気だから
してもらえない!」

と不満を示す人もいますが
それも間違いなのです。

このあたりをスタッフも利用者も
みんながちゃんと理解すると
ずいぶんやりやすくなるのになぁと
感じます。