花燃ゆダメだなぁ | NobunagAのブログ

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■花燃ゆダメだなぁ■

前にもちょっと書いたけど
あまりに脚本がダメすぎる。

前回わざわざ史実にない
松陰と井伊直弼の対話を描きながら
そこにお互いの正義が
あることが視聴者に
伝わってこないんだよ。

幕末の魅力というのは
正義と正義のぶつかり合いなのに
普通に見てたら、
どっちもおかしいくらいにしか
感じられない。
(つまり文の持つ単純な
未来人の感覚で
物語を見られてしまう)

松陰はただの過激派、
井伊直弼はただの頑固親父。

そんな風に思って書いているのでは
ないと思いたいが、
そういう描き方しかされてない。

お互いに国のために死力を
尽くしているのだという
切迫感がまるでないから。

演技から熱は伝わってきても
登場人物の言葉からは
それが伝わってこない。


こんなの描き方次第で
国を思えばこそ過激に
ならざるをえない松陰、
国を思うからこそ
それを弾圧するしかない井伊直弼…
というように、
視聴者がどちらも正しいのでは
ないかと思えるような
印象が作れるはずなのに
まったくそれがされてない。

せっかく言葉で語らせるシーンが
いくらでもあったのに、
見ている人には松陰の思想も
井伊側の主張も全然わからないまま。

だから前回の松陰の死も、
今日の井伊直弼の死も
それが大変なことだと、
残念ながらまったく伝わらない。

井伊の暗殺シーンを描かなかったのは
あえてそうしてると思うけれど
その演出も裏目に出てる。

あとはひたすらいつもの
文の愚痴(平和を愛する未来人の意見)が
続くのみ。

これのどこが面白い?

幕末を舞台にして
志士たちの群像劇ではなく
ホームドラマ的な書き方を
したいのだとしても
これでは伝わらない。


他局でやっていた
「仁」というドラマは
同じ幕末を舞台にしながらも
フィクションかつ
医療+ミステリー+SF
ということもあり
歴史的な出来事はあくまで
ひとつのスパイスとしてしか
描いていないのに
それに翻弄される登場人物の
息づかいが綿密に描写されていた。

とくに対立描写に関しては
未来からきた医師である
主人公が関わることで、
そこには主義主張の前に
「人間」が存在していることを
訴えかけている。

どちらも正しくどちらも間違い、
あえていえば時代が
そうであったという事実を
丁寧に描くことで
視聴者に考えさせることに
成功している。

民放によくあるマンガ原作の
フィクションなのに
大河ドラマ以上の感動が
そこにはあった。


花燃ゆは役者が悪いわけではない。

前述の「仁」は、
今回の準主役といえる
大沢たかおさんが主役だったし。
もちろん今回もしっかり
演じている。

文も描き方がおかしいだけで
井上真央の演技自体は素晴らしい。

せっかくの幕末という舞台と
素晴らしい役者を用意しながら
こういう物語しか書けない
脚本家に問題があるとしか
思えない…