■オムツ外しの自己満足■
以前にも触れたことがある
話題なのですが、
たまたまオムツ外しに
取り組んでいる施設で
働いていたことがある人に
話を聞く機会がありました。
オムツ外しは利用者さんの
ためになっているのか
尋ねてみましたが、
やはり結局はスタッフ側の
自己満足に過ぎないという
印象を受けました。
オムツがないために、
1日に何度も失禁してしまい、
パンツもズボンも交換することに
なってしまう。
もちろん利用者さんは
恥ずかしい思いをします。
スタッフからしても、
そうやって何度も着替えさせるのは
当然、手間がかかって大変です。
そのため漏らされたら困る!
という気持ちのほうが先行して、
ひたすらトイレ誘導しないと
いけないことになります。
利用者が嫌がろうが何だろうが、
漏らされたら困ります!
という名目で何度もトイレへ強制連行。
下手すると
1日中、リビングとトイレを
行ったり来たり。
確かにそこまですれば
失禁は防げるかもしれません。
オムツはいらなくなるかも
しれません。
でもね、人間の生活とは
排泄だけで成り立っているの
ですか?
目の前のひとつの事象を見て、
その人の全体像を忘れてませんか?
1日の大半をトイレで過ごす、
それが人間の生活?
もちろん失禁するのがいいとは
思いませんし、
何でもオムツさえ穿かせれば
いいなんて思いません。
とくに尿意や便意のない方には
スタッフからのアプローチは
当然必要な大事な仕事です。
しっかり状態をモニタリングして
オムツが必要なくなれば、
外せるように試みるのも、
とても大切なことです。
しかしそれは強制的に行ったり、
個人の状態を無視してまで
行うことではないはずです。
排泄に関する状態や、
パターンなどについては
100人いたら100人が違うので
100通りの対応をすべきなのです。
施設に勤めているとついつい
感覚がマヒしがちですが、
自分に置き換えてみることが
必要です。
スタッフが大満足していても
利用者がそうでなければ
意味がない。