重度のピック病への対応 | NobunagAのブログ

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■重度のピック病への対応■

経験した方には
わかると思うのですが
認知症といってもピック病の
介護というのは本当に大変です。

僕自身もピック病の方を
どう支えていくのかは
ずいぶん悩みましたし、
色々なサイトや本を読んだり
実際にお医者様にも
たくさんの意見を聞いてまわった
ことがあります。

ある人によれば

「在宅介護はまず無理。
すると施設へということになるが
そのうち施設にもいられなくなって
精神科へ入院する人が多い」

とのことでした。

では僕が担当した実際のケースは
どうでしょう。

確かに施設での生活は
非常に難しい状態になりました。

ピック病とは簡単に言うと
前頭側頭型の認知症なのですが
前頭葉、側頭葉というのは
善悪の判断や言語を司る部位です。

そこが犯されてしまうということは
一般的に悪いと思われることも
平気でしてしまいます。

非常に極端なたとえですが、
簡単に犯罪を犯してしまうような
危険な状態にあるとも言えます。

注意をしようとも言語の理解が
できなくなるため、
こちらの意図を伝えることも
難しくなります。

もちろん本人もこちらに
うまく言葉で伝えられないのと
善悪の判断が出来ない関係もあり
すぐに暴力を振るうように
なってしまいます。

一対一で介護している分には
こちらはあくまでスタッフ、
相手は利用者ですから、
なんとかこっちが耐えればいいのかも
しれませんが、
施設というのは集団生活の場でもあり
他の利用者さんもたくさんいます。

その方々に不快な思いや、
場合によっては怪我をさせて
しまうわけにもいきません。

本当に対応は難しいです。

何が正解なのかも
僕にはいまだにわかりません。

精神科に入院しなかった方もいるし、
入院して帰ってきた方もいます。

僕自身の考えとしては、
少なくとも精神科に入院させて
さよなら、もう受け入れません!
なんてことだけはしたくないので、
入院しても帰れる場所を作ります。

ひとつ言えるのは、
いわゆる暴力などが頻繁に発生する
極度にひどい状態というのは
何年も続くわけではありません。

ピック病の介護は
本当に大変なので
いまのつらい瞬間が
いつまで続くのかと
お先真っ暗になるかと思いますが
いずれは止まります。

その代わりに食事などが
食べられなくなったり、
別の問題は出てきますが…。

僕自身もいまだに何人か
この病気の方を担当していますし、
簡単な解決法は見出だせませんが、
ピック病の介護で困っているご家族や、
施設スタッフの方の苦労は
わかるつもりです。

でもピック病の本人も好きで、
こんなにつらい、
その人の人間性を破壊する
病気になったわけでは
ないと思います。

ピック病の方はそんなこと
関係ないかのように、
さんざん周りに迷惑をかけながらも
あっけらかんと振る舞いますが
それ自体が病気の特性なんです。

本人はつらいと感じてない
可能性も充分ありますが、
やはり人間として考えたときに
このような状態にあることが
しあわせなわけがありません。

だからこそ、
投げ出さずになんとか
支えていけないかなと思います。