要介護3で分けるという改悪 | NobunagAのブログ

NobunagAのブログ

家庭菜園、ゲーム、アイドルなど趣味の話題や、子育て、介護関係のことをつらつらと書いています。

◆要介護3で分けるという改悪◆
 
特養入所の条件を要介護3以上にしようという流れに
なってきています。
国はどんなに反対してもやるといったらやるんでしょうけど。
 
あまりにも無知、無謀。
弱者の痛めつけも甚だしい。
 
確かにあくまでグループホームのスタッフとしてだけ考えれば、
本来共同生活を基本とするグループホームに、
いわゆる身体的に重度な方、
看取りが必要な方が多くなっていて、
なかなか本来すべきことができない。
 
でも、特養は空いていない。
 
そんな現実はかなりあります。
 
そこだけを考えたら、
少しだけありがたいという気持ちはあります。
 
実際に実地指導でも重度者が増えてることについては
 
「もっと特養へ移行させるべきでは?」
 
と言われたりはするので、
国としても重度は特養へ、
という思いはあるのでしょう。
(そのわりにグループホームで看取りもしてと、
正反対のことも言ってきますが…
ホント何がしたいんでしょうね)
 
国の言う「重度」という言葉の解釈自体が、
間違ってると思います。
 
「身体的に重度」=「介護が大変だ」
 
というのは単なる思い込みです。
 
もちろん中にはまったく身体が動かない、
たとえば要介護5で体重もけっこうある方なんかは、
本当に介護するのがしんどいです。
 
俺がいつもコルセットを手放せなくなったのは、
そういう方の介護が大変だったからです。
 
では身体的に軽度の方は大変じゃないのか?
 
まったく違います。
 
身体的に軽度であるということは、
 
「自分でできる→してほしくないこともできる→目が離せない
→実は介護にかかる手間、時間は膨大」
 
ということです。
 
たとえばこれまで非常に大勢の高齢者と関わっていますが、
窓から飛び出そうとする方、
便を投げてしまう方、
そういう大変な方であっても要介護1や2という方がいっぱいいます。
 
なぜなら?
 
身体が動くからです。
 
要介護認定自体がとにかく身体的な機能ばかりを重視して、
精神状態というのは考慮するための少しばかりの枠はあっても、
重視してもらえるかどうかはその時次第です。
 
主治医の意見書などといっても、
1ヶ月や3ヶ月に1回、
10分くらいしか診察してない医師に、
本人の正確な状態はわかりません。
わからないのが当たり前です。
 
認定調査員の方も、
初めて会う相手の本当の状態はほとんど見抜けません。
見抜けないよ、と実際にみんな言っています。
俺も見抜けません。
 
さらに認知症がない方はもちろん、
認知症の方であっても
意外と白衣を着てる人や初めて会う人の前では、
急にビシッとできてしまうことがものすごく多いです。
だからそのときのイメージで判断され、
医師や認定調査員が見た印象も「軽い」と思われてしまいます。
 
あとはいかに家族や、
たとえばいつもそばにいる介護施設のスタッフが
本当のことを調査員に伝えられるかどうかですが、
それでも認定自体はマークシートと意見書でほとんど
決まってしまうので、
本人の実情に則していない介護度は頻繁に出ます。
 
ある一人の方が3年間の間に2~5まで変化したこともあります。
実際に介護してるぶんにはほとんど変化なんてないのに。
どこをどう見たらそうなるのかまことに不思議です。
 
認定のシステムがいいかげんなのに、
その結果である要介護度だけで入所できるかどうか決められたら、
冗談じゃないです。
 
1や2になったら施設を出てけ、家へ帰れと?
 
自宅で介護できないから預けたのに?
 
「介護できない」
 
というのは単純に身体的な、
体力的な問題だけではないはずです。
 
その辺は無視ですか。
 
虐待がいっぱい出ます。
介護による自殺、親殺しもいっぱい増えます。
 
本当にそれでいいのか?
 
それに施設には要介護度が軽い人も、
実は必要なんです。
 
軽い人でも重い人でも、
ある程度の期間ひとつの場所にいたら、
ちゃんとその人なりの役割や、
ポジションはできます。
 
たとえば要介護1、認知症もさほどないけど、
家族は家で看られないから特養にいる人。
 
その人は施設には本当に不必要ですか?
 
そういう人が見ていてくれるからこそ、
スタッフは助けられているということがいっぱいあります。
 
「ほら、あの人が出ていっちゃったよ」
 
とか、
 
「アンタ、ちゃんとご飯を食べなさいよ」
 
そういうふうにちゃんと他者との関係の中で生き、
誰かの役に立ったり、
自分を維持できている人。
 
実はそんな人たちのほうが
「自立支援」という介護保険の理念に沿う生活を、
施設で主体的に送っているのではないでしょうか。
 
もしも100人利用者がいて、
その100人がみんな要介護度の重い方ばかりだとしたら、
スタッフの大変さは数十倍になるでしょうね。
 
ただでさえ人手不足なのに、
もっと誰もやらなくなります。
 
国が本当にすべきは、
施設が足りないなら増やす、
働く人がいないから増やせないなら、
普通の会社員と同じくらいの収入が得られる仕組みにする、
そのお金がないならそれこそ消費税やら何やらを、
ちゃんと有効に使うということです。
もちろん今度は要支援は完全に切り捨て、
要介護状態でも高所得者からは2割取るという介護保険自体も、
ちゃんと使途を明確に。
 
復興財源の無駄使いを見てもわかるように、
国は本気で人を助けたいなんて思ってないでしょうね。
 
「被災地はもともと滅んでた」
 
なんて平気で官僚が書いてしまうわけですし。
 
介護保険も同じ。
 
福祉ということでたまたまやり玉に挙がりづらい分野なだけで、
利権に群がってる連中はいっぱいいると思います。
 
そんな人たちが偉そうにふんぞり返って
「要介護3だと身体的には重度で~云々」
とオムツ交換のやり方も知らないくせに議論してるんでしょう?
 
話にならないです。