八重の桜がイイ | NobunagAのブログ

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◆八重の桜がイイ◆
 
なぜ視聴率が低迷しているのかさっぱりわからない。
 
非常に魅力的な作品だ。
 
綾瀬はるか演じる山本八重の強さが良い。
 
戦争を舞台にした作品で女性を主人公にすると、
どうしても現代の感覚で簡単に反戦平和を口にさせたり、
仕方なく戦うようなストーリーにもっていきがちだが、
この作品はまったく違う。
 
八重が戦う理由は弟の仇をとること、
そして故郷を敵から守ること。
 
実に明確。
 
これを野蛮だというのは簡単だが、
それは現代の感覚だからいえることで、
当時そこに生きていた人にとってみれば、
それだけがそのときできたすべてだったろう。
 
幕末の会津藩というのは、
実に悲劇的な国だ。
 
主君である徳川家に忠義を尽くしてきたはずが、
その徳川家が江戸城を無血開城してしまったため、
新政府軍の振り上げた拳を下ろすための、
いわばいけにえの地として選ばれてしまう。
 
理不尽ともいえるこの事態に、
それでも故郷を守るべく粛々と戦争に赴く男たち、
見送る女たち。
そして見送るだけでは耐えられないと
銃を手に取る八重。
 
圧倒的な武装の新政府軍の猛攻の前に、
新撰組の斎藤一は
「最後には刀がある」
と言い放つ。
土方歳三は
「俺は俺の戦いをする」
と袂を分かつ。
絶望的な状況の中、
誰もが己の信じるもののために、
命をかけて戦っている。
 
愛する故郷を守るために、
まだ10代の少年たちですら次々に倒れていく。
 
登場人物に軽々しく反戦を口にさせるのではなく、
ただひたすら淡々と悲しい事実だけを、
戦争とはこういうことなんだと視聴者に見せつける。
 
武士とはなんと悲しい生き物なんだろうと思う。
東北の男たち、女たちはなんと忍耐強いのかと、
その愚直さに感動し、
だからこそそれを悲しく思う。
 
言い逃れをすれば、申し開きをすれば、
降伏さえすればあるいは回避できたかもしれない運命。
 
それをしなかった彼らを愚か者と笑えるだろうか。
 
現代でも東北の被災地のために使うはずのお金の流用が、
日本中どこでも平気で行われている。
 
自分さえよければいい、
誇りなんかなくていい、
楽しければいい、
ラクできればいい。
 
困っている人がどこかにいること、
それ自体にはほんの少しくらいは胸は痛む、
でも目の前にいるわけじゃないからべつに気にしない。
 
そんなサムライの心を失くした今の日本人に、
ぜひ観てほしいドラマ。