◆これからの高齢者に求められること◆
2025年には団塊の世代の方が後期高齢者となり、
人口の3分の1が65歳以上になると言われています。
それを支える若い世代は、
減る一方です。
そもそも介護の仕事の離職率の高さを考えたら、
今のシステムが10年後にまだ継続して成り立っているという
保証もありません。
それだけ現場も疲れています。
年を取ったら介護施設に入ればいい、
そのために介護保険も払ってきたんだ!
というのはひとつの理想ではありますが、
その介護施設で働いている人が10年後、
どれだけ確保されているのか疑問です。
一応の対策として介護職員の処遇改善加算なんてものが
設けられましたが、
実際には全然もらってないという介護職員も多いのでは?
本当に1万も2万も給料が上がったなんて人は、
あまり聞いたことがないです。
国としては数字的には対策していても、
実際に働いてる人の手に渡ってないんだから
意味がありません。
お金の問題については、
今後自己負担分を増やすだとか、
国ももっともっと対策をせざるをえないでしょう。
方法が良いか悪いかはともかくとして、
それだけ財政面での問題は大きいということです。
それにもましてあくまで一現場の人間として、
今後の高齢者に期待したいことは、
自分のことはまず自分でやってくださいということです。
できない部分はサポートしますが、
できることはやってください。
厳しいでしょうか?
でも、これは当たり前のことなんですよ。
介護保険というのはそもそも自立支援のためのサービスであって、
自立する意志のない方を無条件に支援するためのものじゃありません。
お金を払っているからやってくれて当然なんてのは、
そもそも大きな間違いだということです。
貴様はこれまで働いてきたワシらに、
まだ働けと言うんかい!!
と怒られそうですが、
それでもそうしないと本当に今の若い人たちのほうが、
身体がもちませんよ。
それが現実です。
今の時点ですでに家庭で介護できない家族が多く、
かといって介護施設は慢性の人手不足です。
うちのような比較的小さな事業所ですら、
昨年は6人ものスタッフが辞めています。
これが10年後にはもっとひどくなっているはずですから、
楽観できるような状況ではありません。
介護は介護される人だけの問題じゃないのです。
介護する人、される人。
お互いが支え合う関係を作っていかなければ、
もうこの制度は限界だと思います。
国は数年前から介護予防なんてシステムを作って、
できるだけ介護される人を減らそうとしてきましたが、
これも理念は間違ってないのに、
方向性がおかしい部分が多々あります。
筋力を向上させればいい(事業所の加算も増える)とか、
そんなことに付加価値をつけても何の意味もないのですが…。
リハビリ的な意味での可動域の数値だとか、
完全に不必要とは言いませんが、
判断材料をそういうことにばかり求めたらよくないと思います。
朝、自分で起きる、テーブルを拭く、皿を洗う、片づけをする。
何でもいいです。
できることは何でもやってください。
自分でお尻を拭ければ介護者にとっては
こんなにありがたいことはないですし、
汚れたパッドを捨てておいてくれるだけでも全然違う。
手が不自由なら会話で周りの人を楽しませるでも、
何でもいいんです。
「ありがとう」
と言えるだけでも全然違います。
金を払っているからやってもらって当然、
全部やってもらいたいとか、
人の世話にはなるのに超個人主義で自由に生きるとか、
それじゃダメだと思います。
さすがに要介護4や5になって身体的にあまりにも重度な方や、
認知症がひどくこちらの言葉がほとんど伝わらない方に
自立した生活を強いろうとは思いません。
とくに最期の時期はゆっくり休んで、
おだやかに旅立てるようにしてあげたいと思います。
でも逆にいえば、
そういう状態になるまでは可能なかぎりがんばってもらいたいです。
おまえみたいな若い奴にワシらの気持ちなんてわからんと
言われてしまうと思いますが、
このままじゃ苦しんでいくのは若い人たちも同じなのです。
皆で努力をしていかなかったら
解決はしません。